新型LSチーフエンジニアに聞く、その1(開発思想)

▲吉田守孝:初代LSやSCなどのサスペンション、ステアリング設計を担当した後、1993年から製品企画業務に携わり、クラウン、GS、LSの開発に従事。現在はレクサスセンターのチーフエンジニアとしてLSの製品企画を統括する。

▲9月発売予定の新型LSのクルマづくりは、基本的に従来のセルシオと変わらないが、あらゆる面でレベルアップを図ったという。

▲吉田氏は「“走る楽しさ、味わい”も新型LSの開発でこだわった部分」と語る。新型LSは、走りにも期待できそうだ。

▲初代から定評のある快適性や静粛性は、レクサスLSに欠かせないDNA。新型ではさらに磨きをかけた。
 2006年9月、17年間にわたり国内ではトヨタ・ブランドで販売されてきたセルシオが、新たにレクサスLSとして生まれ変わる。新型LSの開発思想はセルシオとどのような違いがあるのだろうか。開発を取りまとめたレクサスセンター・チーフエンジニアの吉田守孝氏に、新型LSの開発の方向性について聞いた。

――日本でもトヨタ・セルシオではなくレクサスLSと呼ぶ……ということで開発の方向性に変化はあったのでしょうか?

吉田:このLSの開発作業がスタートしたのは2001年の終わり頃ですが、その時点では、このモデルを「日本でもレクサスLSとして売るかもしれない」というウワサが社内のごく一部ではあったという段階です。しかし、セルシオだからレクサスだからということでクルマづくりが変わったわけではありません。

 17年前に初代を作って、2代目、3代目と、基本的には初代の方向性を継承してきました。でも、この4代目の開発をスタートさせるとき、「そろそろアドバンテージが小さくなってきた、再びジャンプアップさせなければ」という実感がありました。

――ISやGSと同じく、よりスポーティに?

吉田:いいえ、そういうことではありません。レクサスの新しい考え方の中に“ときめき”と“やすらぎ”というのがあります。LSは初代モデルから“やすらぎ”の部分、つまり快適性や静粛性はかなりレベルが高かったという自負があります。そしてそれは、それは今もなおLSには欠かせないDNAです。

 新しいLSではそうしたLSのDNAをさらに磨きつつ、“ときめき”の面を強化しています。もちろん“走る楽しさ、味わい”も今回こだわったポイントのひとつではありますが、それはあくまで、ISでもGSでもない、フラッグシップのLSのDNAを守った上での“ときめき”なんですね。(続く)
(佐野弘宗)

【新型レクサスLS チーフエンジニア・インタビュー】
・新型LSチーフエンジニアに聞く、その2(メカニズム)
・新型LSチーフエンジニアに聞く、その3(商品力)

【新型レクサスLS 国内営業担当者インタビュー】
・新型LS国内営業担当者に聞く、その1(国内販売)
・新型LS国内営業担当者に聞く、その2(営業方針)
・新型LS国内営業担当者に聞く、その3(価格設定)

●レクサス
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