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  絶版アメ車図鑑

キャデラック

1959 コンバーティブルクーペ

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写)K.AKIMOTO 秋元一利 文)Y.TOIDA 戸井田雄一 thanks to 075-671-6665 マッスルカー・コネクション

長い歴史を誇るアメリカ車の中で、最も「特別」なモデルを選ぶとしたら、多くのフリークが'59年のキャデラックの名を挙げるだろう。事実、このモデルはアメリカの自動車生誕100周年記念切手にも採用されているほどだ。
 では、何をもって特別だったのかといえば、それは革新的なスタイリングが真っ先に挙げられる。もっとも特徴的だったのは2連の砲弾型テールランプを両サイドに従えた、翼のような巨大なテールフィンだ。戦後しばらく、アメリカ車のデザインモチーフとして君臨テールフィンだが、最初に採用されたのは'48年キャデラック62スペシャルというモデルだった。当時のデザイナーが、P38ライトニングという戦闘機に刺激を受けたのが事の始まりだという。その後、テールフィンは全米のデザインイメージとして各メーカーにも波及し、肥大化しながら継承されていく。キャデラックに関してはこの'59年モデルが最も巨大であり、かつあらゆるテールフィンのなかで、最も美しいデザインとされている。
 そんな'59年キャデラックは上から最高級ラインのエルドラド、次いでドゥビル、そして標準の62シリーズが存在した。なおエルドラドは2ドア・クーペのセビル、4ドア・セダンのブロアム、そしてコンバーチブルのビアリッツという3モデル展開となっていた。
 参考までに、ビアリッツの当時価格は7401ドル。同年シボレーの最高価格だったインパラ・コンバーティブル・クーペが2967ドル。2倍以上だ。当時キャデラックが"アメリカンドリーム"の象徴といわれていたことも、納得できる。
 
59cadillac-interior.jpg ■INTERIOR
レッドて統一されたインテリア。当時の本物のお金持ち仕様といったところか。メッキが施されたメーターパネルやスイッチは、要所要所に戦闘機のコクピットを思わせるデザインが挿入されている。もちろんエアコンやパワーウィンドウも装備。シートは前後2列のベンチシートで6人乗車。シフトはコラム。なお、この年のトランスミッションは2速ATとなる。駆動方式はFR。
 
59cadillac-engine.jpg ■ENGINE
'59年モデルのキャデラックには2種類の390cu.in.エンジンがラインナップ。62シリーズとドゥビル用390cu.in.は325馬力を発揮し、エルドラド用は345馬力を発揮した。ちなみに'56~'58年は331cu.in.、'64年からは429cu.in.を搭載する。現車のエンジンは390cu.in.。排気系もオリジナルのまま。「アメリカ車=ウルサイ」という図式を描いている人は、その静かで品のある排気音に驚くだろう。
 
59cadillac-rearview.jpg ■REARVIEW
ご覧のテールフィンは先にも後にも'59年モデルだけ。翌'60年はテールフィンこそ大きいものの、このジェット機が火を噴いたような砲弾型テールレンズは消滅する。伸びやかなフォルムを強調するため、リアフェンダーにはサイドスカートを装着。また、4灯ヘッドライトは当時のキャデラックのトレードマーク。コンバーティブルはビアリッツと62シリーズのコンバーティブル・クーペの2モデル。

 (最終更新日:2012年6月28日)

 

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