パナメーラ、これなら熱狂的なポルシェ・ファンも納得
2009年11月25日
DATA
ポルシェ・パナメーラ
ニューモデル
価格:1374万〜2061万円
種別:Lセグメント・セダン
エンジン:4.8V8(400ps)、4.8V8+ターボ(500ps)
変速機:7A/T
駆動方式:FR、4WD
文:木原寛明
写真:編集部
ポルシェ・パナメーラ
ニューモデル
価格:1374万〜2061万円
種別:Lセグメント・セダン
エンジン:4.8V8(400ps)、4.8V8+ターボ(500ps)
変速機:7A/T
駆動方式:FR、4WD
文:木原寛明
写真:編集部

ポルシェ初の4シーターサルーンがパナメーラである。プラットフォームは新規開発で、アルミニウムやマグネシウム、スティールなどを適材適所使った軽量・高剛性ボディを持つ。フロントに搭載されるエンジンはアイドルストップ機構付きの4.8リッターV8で、NA版が400ps、ツインターボ版が500ps。NA版は後輪または全輪駆動、ツインターボ版は全輪駆動。全車7段PDK仕様となる。

威風堂々とした風貌はミラー越しだとより迫力を増すのか、適正な車間を保っていても前方のクルマが次々に道を譲る。スロットルを踏み込むや、野太いV8サウンドとともに蹴飛ばされるような加速Gが身体を襲う。ウェット路面だが、あっという間に追い越しは完了し、走行車線に戻ると快適なサルーンに戻る。走行フィールは911のそれとは違うが、ステアリングやブレーキの正確さはまさにポルシェだ。

パナメーラは筋金入りの911オーナーでさえも納得できるポルシェイズムとクオリティ、そして速さを身につけたサルーンである。それでいてメルセデスSクラスやBMW7シリーズのオーナーを唸らせる快適性をも備えている。唯一気になるのは、サルーンとしては後方視界が良好ではないことだ。とくに右斜め後方の視界は制限されており、慣れないと高速道路への流入などで不安を覚えるかもしれない。

ポルシェというメーカーにシンパシーを感じつつ911を選ばない。それがパナメーラのオーナー層だとすれば、カイエンは立派なライバルだと思う。とくにターボ系とGTSはオンロードの熱い走りに応えてくれるお薦めモデルである。もう1台はマセラティ・クアトロポルテ。ピニンファリーナによる美しいスタイルと洗練されたインテリア、官能的な走りはパナメーラのライバルにふさわしいものだ。

SPEC
パナメーラ4S
全長:4970mm
全幅:1930mm
全高:1420mm
ホイールベース:2920mm
車輌重量:1860kg
エンジン:4.8V8DOHC
最高出力:400ps/6500r.p.m.
最大トルク:51.0kgm/3500〜5000r.p.m.
最小回転半径:5.1m
パナメーラ4S
全長:4970mm
全幅:1930mm
全高:1420mm
ホイールベース:2920mm
車輌重量:1860kg
エンジン:4.8V8DOHC
最高出力:400ps/6500r.p.m.
最大トルク:51.0kgm/3500〜5000r.p.m.
最小回転半径:5.1m
カイエンがデビューしたとき、一部の熱狂的なポルシェ・ファンは溜息をついた。「ポルシェよ、お前もか」と。だが今ではどうだ。カイエンがポルシェそのものであることに異を唱える者はほとんどいないだろう。伝統あるブランドに新しい息吹が生まれるとき、拒絶反応を示す人もいる。しかしパナメーラは案外すぐにポルシェ・ファンを納得させてしまうのではないか。なぜなら911を彷彿とさせる走りのクオリティを持ち、サルーンとしての資質もすばらしいからだ。おまけに今のメルセデスやBMWに欠けている“華”もある。ポルシェにとっては冒険だろうが、それは勝算あってのことだろう。世界的大ヒットの予感がする意欲作である。
ズバリ結論! 世界的大ヒットの予感がする意欲作























