タントエグゼは、大人の男もくつろげる仕上がり
2010年01月26日
- DATA
- ダイハツ・タントエグゼ/タントエグゼ・カスタム
ニューモデル
価格:113万1000〜169万1000円
種別: 背高系軽自動車
エンジン:0.66直3(58ps)、直3ターボ(64ps)
変速機: CVT、4A/T
駆動方式:2WD、4WD
文:木原寛明
写真:編集部
開発コンセプトは“大人のタント”。タントの広大な室内空間を継承しながら、ママのワゴン的なイメージを払拭したモアスペース系軽自動車の新提案。センターピラーレスのオープンドアではなく通常のスイング式ドアを採用したことや、シート構造の見直しなどで、タントに比べて約60kgの軽量化を達成した。CVT搭載の2WD車は21.5km/リッターを実現し、エコカー減税およびエコカー補助金に適合する。
タントとの違いは、シートに座ると顕わに。インパネはセンターメーターではなく、ドライバー正面に自発光式の3眼式メーターを配置したオーソドックスなデザインで、まるでソファーのような座り心地の4座グラマラス・コンフォートシートを採用している。“本当にこれが軽自動車!? ”と思わず驚いてしまうほど質感は高く、ダイハツの提案どおり、大人がゆったりと寛げる室内空間に仕立てられている。
“プレミアム感、エレガントさをより高めた”というカスタムシリーズは、個人的にはルックスがやんちゃ過ぎると思う。というのも、試乗したカスタムRSの印象がもっとも好ましかったのだ。ターボ・エンジンとCVTのマッチングが良好で、エンジンを回さなくていいぶん、静粛性の高さが際立っていたし、乗り心地とハンドリングのバランスも秀逸。ふつうのエグゼの意匠でこの乗り味のモデルが欲しいところだ。
正直、ダイハツのラインアップの充実ぶりには頭が下がる思いだ。スライドドアを潔くやめてスイングドアにし、内外装を“大人仕様”にすることで、現状はガチンコのライバルなしの状態なのだから。自社のプロダクト同士で食い合いにもならないだろう。カスタム系はスズキ・パレットSWとある程度競合するかも知れないが、専用ボディを持つタント・エグゼのほうが、スペシャリティ感は高いと言えるだろう。
- SPEC
ダイハツ・タントエグゼX
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1730mm
ホイールベース:2490mm
車輌重量:870kg
エンジン:0.66直3DOHC
最高出力:58ps/7200r.p.m.
最大トルク:6.6kg-m/4000r.p.m.
最小回転半径:4.2m
装飾やトリムで差別化を図るという、従来ありがちな手法ではなく、軽量化・低燃費化を図った上で大人同士がゆったり寛げるクルマに仕立てるという新提案は賛同できるもの。そして実際にコンセプトどおりの出来映えであると思う。若いカップルから子育てを終えた世代まで幅広い層に支持されそう。個人的なお薦めモデルはターボ・エンジン搭載のカスタムRSだ。ルックスは少々やんちゃだが、ひときわ洗練された走りと乗り味が味わえること請け合いである。
ズバリ結論!“井の中の蛙”に非ず











