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初乗りレポート

ドライバーに度胸を要求、マツダスピード・アクセラ

2006年07月29日

  • DATA
  • マツダスピード・アクセラ
    追加モデル
    価格:241万円
    種別:Cセグメント・ハッチバック
    エンジン:2.3直4+ターボ(264ps)
    変速機:6M/T
    駆動方式:FF

    文:佐野弘宗
    写真:篠原晃一


どんなクルマ?


現行マツダ製レシプロ・エンジンで最強の2.3リッター直噴ターボを、アクセラ・スポーツの小型ボディに搭載したハードコア・ホットハッチ。パワー・ウエイト・レシオはもちろんマツダ最強、しかも同エンジンを搭載するマツダスピード・アテンザが4WDなのに対して、こちらは前2輪で264ps/38.7kg-mを吸収するFFレイアウト。ギアボックスは6M/Tのみで、トルセンLSDとスタビリティ・システムも標準。

良いところ


とにもかくにもこの強烈なターボFFを、アマチュアでも楽しめるクルマに仕立てたマツダの技術力と執念。直進でフル加速すると強力にステアリングが取られる(=トルクステア)が、足まわりは積極的に動いて進路は乱されず、コーナリング中でもトルクでステアリングが戻されるわけでもなく、トラクション高くグイグイと前に進んでいく。あと、この強烈パワーにもミシリともいわないボディ剛性感は大したもの。

気になるところ


この種のクルマとしてはサスペンションは基本的によく動くが、ストロークが不足気味なのか、路面の亀裂などに突っ込むと、強烈な衝撃に見舞われる。この辺の処理はフォーカスSTやゴルフGTIのほうが上手い。また、フロント・グリップ命のハイパワーFFゆえ、ステアリングのグリップ情報はもっと鮮明に伝えてほしい。あとはノーマル比で0.3m大きい最小回転半径。運転感覚から予測するより小回りが利かない。

ライバルは?


マツダスピード・アクセラは欧州でも販売されるが、欧州製の同コンセプトと比較すると100万円も安く買える。250万円前後のエンスーな国産スポーティ・カーというと、アコード・ユーロR、インプレッサWRX(非STI)、レガシィB4の自然吸気……あたり。インテグラ・タイプRがなき今、サイズ、絶対性能、エンスー度といった点で貴重な存在感が光る。国内の月販予定はわずか200台で、しばらくは品薄か。

総合評価

  • SPEC
  • マツダスピード・アクセラ(6M/T)
    全長4435、全幅1765、全高1465mm
    ホイールベース:2640mm
    車輌重量:1390kg
    エンジン:2.3直4DOHC+ターボ
    最高出力:264ps/5500r.p.m.
    最大トルク:38.7kg-m/3000r.p.m.
    最小回転半径:5.5m

264psのFFハッチ……という慎重派のメーカーだと躊躇しそうな商品企画を実現してくれたマツダに、クルマ好きのひとりとして拍手。もともと優秀なアクセラのシャシーと電子制御スロットル、スタビリティ・システムなどの最新技術で危険のないクルマに仕上がっているが、絶対的にオーバー・パワー/トルクなのは否めず、滑らかに走るにはそれなりのコツが必要。こうした挑戦的なところもマニアとしてはうれしい。

ズバリ結論! ウデと度胸を鍛える体育会系ハッチ

     

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