ランエボXは速さに加えて本格派の走りも手に入れた
2007年12月14日
DATA
三菱ランサー・エボリューションX
フルモデルチェンジ
価格:299万7750〜375万0600円
種別:Dセグメント・セダン
エンジン:2.0直4+ターボ(280ps)
変速機:5M/T、6A/T
駆動方式:4WD
文:佐野弘宗
写真:三菱自動車工業
三菱ランサー・エボリューションX
フルモデルチェンジ
価格:299万7750〜375万0600円
種別:Dセグメント・セダン
エンジン:2.0直4+ターボ(280ps)
変速機:5M/T、6A/T
駆動方式:4WD
文:佐野弘宗
写真:三菱自動車工業

ランエボがX=10世代目で完全フルチェンジ。ホイールベースもトレッドも拡大した新型ランサー(日本名:ギャラン・フォルティス)がベースになったのはもちろん、エンジンもついに完全新世代のアルミブロック4B11型となった。リアサスもフォルティスとは別物だ。駆動方式は三菱自慢のアクティブ4WDの熟成版だが、トランスミッションには、市販車としては世界で2例目の6段ツインクラッチM/Tを設定。

アクティブ制御テンコ盛りの駆動システムの効能で、ツボに入るとまるで生き物のように、半ば勝手に曲がっていく……という感覚はランエボ特有のものだが、グリップ情報が濃厚になり、またその動きはだいぶ自然になった。ランエボ初体験でも、自然な操作で予測どおり(プラスα)の動きをしてくれる。新トランスミッションはさすがツインクラッチで、腕のレベルを問わずにとにかく変速が速い!

大きく重くなり、2ペダルまで投入したランエボはこのXから本格輸出されて、北米や欧州のワインディングや高速道路で名門スポーツとガチンコ勝負。乗り心地や静粛性が意外なほど優秀なのはそういう理由もある。しかし、400万円近い国際モデルとしては、内外の仕立て品質がちょっと安っぽい。また、ステアリングに今どきチルト調整しかないのも疑問。本格スポーツこそドラポジの妥協はしたくない。

“永遠の宿敵”といえるインプレッサSTIも、ランエボの約3週間遅れでフルモデルチェンジしたのはご存じのとおりで、インプSTIもまたボディからすべてが刷新された。インプSTIはひと足先に280ps超えの308psをうたうが最大トルクは同じだし、全域でトルキーなのはランエボ。絶対的な性能はほぼ互角だが、インプSTIには2ペダルM/Tもヨーコントロールも備わらず、ランエボのほうが腕を選ばない。

SPEC
三菱ランサー・エボリューションX・GSR(6A/T)
全長:4495mm
全幅:1810mm
全高:1480mm
ホイールベース:2650mm
車両重量:1540kg
エンジン:2.0直4DOHC+ターボ
最高出力:280ps/6500r.p.m.
最大トルク:43.0kg-m/3500r.p.m.
最小回転半径:5.9m
三菱ランサー・エボリューションX・GSR(6A/T)
全長:4495mm
全幅:1810mm
全高:1480mm
ホイールベース:2650mm
車両重量:1540kg
エンジン:2.0直4DOHC+ターボ
最高出力:280ps/6500r.p.m.
最大トルク:43.0kg-m/3500r.p.m.
最小回転半径:5.9m
三菱が育ててきたヨーコントロール4WDが、このランエボXでついに“面白い”から“スゴイ”になった感慨がある。パドルシフトも加わって、今もなお世界でもっともテレビゲームっぽい高性能車……であるが、強烈な剛性感や濃厚なグリップ情報で、かつてのバーチャル的な味わいではない。性能や心意気はインプSTIと互角だが、進化の“衝撃度”という意味では、今回はランエボXのほうが驚きは大きい。
ズバリ結論! 新エボは路面も腕も問いません
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