真打登場か!? VWゴルフTSIコンフォートライン
DATA
VWゴルフTSIコンフォートライン
追加モデル
価格:289万円
種別:Cセグメント・ハッチバック
エンジン:1.4直4+SC+ターボ(140ps)
変速機:6A/T
駆動方式:FF
文:佐野弘宗
写真:篠原晃一
どんなクルマ?

ゴルフGT・TSI以来、トゥーラン、ジェッタ、ヴァリアント……とゴルフ・ファミリー内で急速に拡大採用してきた1.4TSIツインチャージャー・エンジンが、いよいよ大本命に搭載。これまでの売れ筋ド真ん中だった2.0リッター直4搭載のゴルフGLiの後継となる、このTSIコンフォートラインである。エンジン本体はGTとまったく共通だが、制御ちがいの低出力140ps版。装備類はほぼGLiに準じる内容である。
良いところ

性能と燃費を高度に両立したツインチャージャー・エンジンは、こうした実用モデルでこそもっとも活きる。170ps版より高速の伸びが抑制されて、DSGの変速も燃費志向になるが、従来のGLiより明らかに強力。しかし、14.2km/リッターの10・15モード燃費は“ゴルフ日本仕様で史上最良”だとか。170ps版と同じく、スロットル・レスポンスが微妙に鈍めだが、この種の実用グレードならあまり気にならない。
気になるところ

DSGは小気味いい変速が売りのひとつだが、市街地で加減速を繰り返すシーンでは、自動変速モードは少しギクシャクする。そういう場合はマニュアルで適切なギアを選んだほうがいい。またタイヤサイズもGLiと同寸なのだが、高まったエンジン・パワーに対応したフットワークは以前よりわずかに硬く、低速走行での上下動が増えた。これで従来のGLi並みの乗り心地が実現すれば完ぺきなんだけど。
ライバルは?

このエンジンは2.0リッター自然吸気の後釜という位置づけだが、動力性能は他社のどの1.8〜2.0リッター車より上。パワートレインの魅力アップに加えて、ステアリングが本革巻きとなってGLiのわずか7万円高。しかも、燃費と自動車税の面で維持コストは確実に下がる。乗り心地とハンドリングだけならルノー・メガーヌやシトロエンC4が強敵だが、商品の総合力はゴルフTSIコンフォートラインが圧倒的に高い。
総合評価
SPEC
VWゴルフTSIコンフォートライン(6A/T)
全長:4250mm
全幅:1760mm
全高:1520mm
ホイールベース:2575mm
車両重量:1390kg
エンジン:1.4直4DOHC+SC+ターボ
最高出力:140ps/5600r.p.m.
最大トルク:22.4kg-m/1500〜4000r.p.m.
最小回転半径:5.0m
ハッチバックとツイン過給140psとの組み合わせは、ちょっとしたスポーツモデル並みの動力性能。フットワークの快適性は1.6直4を搭載した弟分のEに一歩譲る気はするが、価格と商品力のバランス点は多くの人にとって、このTSIコンフォートラインがもっとも高いはず。フルチェンジの噂もちらほら聞こえはじめたゴルフだが、この時期のTSI積極採用策で、これならモデル末期までゴルフ人気は安泰だろう。
ズバリ結論! ついに出た、TSIの大本命!