スズキ・パレット、打倒タントを果たせたか?
2008年02月26日
DATA
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スズキ・パレット
ニューモデル
価格:111万3000〜169万3000円
種別:背高系軽自動車
エンジン:0.66直3(54ps)、0.66直3+ターボ(60ps)
変速機:4A/T
駆動方式:FF、4WD
文:佐野弘宗
写真:編集部
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スズキ・パレット
ニューモデル
価格:111万3000〜169万3000円
種別:背高系軽自動車
エンジン:0.66直3(54ps)、0.66直3+ターボ(60ps)
変速機:4A/T
駆動方式:FF、4WD
文:佐野弘宗
写真:編集部

全高1.65m級のワゴンRとそのライバルたちより一段と背高な1.7m超のボディを与えた、スズキの新しい大容量系の軽ワゴン。ライバルとなる新型タントと比較すると全高はわずかに低いが、低床設計によって室内高は逆転して軽乗用車最大を誇り、両側スライドドアとなるのもパレットならではの売り。その低床プラットフォームのために新設計されたリアサスは、次期ワゴンRにも使われる可能性高し。

これだけ強烈な背高ボディから考えると、意外なほど快適で安定した乗り心地とハンドリング。しなやかにギャップを吸収しつつ、ロールスピードもゆったりとしており、背の高さによるネガをあまり感じさせないサスチューニングはなかなかのもの。これなら次期ワゴンRも期待大? ダッシュボードの質感表現も巧妙で、従来ではスズキ軽で最も高級感に富んでいたセルボと比較しても引けを取らない。

2種類あるエンジンはお馴染みの54PS自然吸気と60PSマイルドターボで、ギアボックスは全車4A/T。スズキ軽のなかでも最も高価格帯といえる1台であり、また走りにも燃費にも不利な重量級ボディなのに、CVTや直噴ターボといった最新のパワートレイン技術を、出し惜しみしていること。CVTなら自然吸気でももっと軽快に走るはずだし、静粛性や燃費の面でももう一歩レベルアップするのになあ……。

このパレットがダイハツの初代タントの大成功を意識して開発されて、新しい2代目タントの発売スケジュールにピタリと照準を合わせたことは間違いない。ホイールベース値を見ればおわかりのように室内長はタントの圧勝だが、室内高ではパレットが一矢報いた。パワートレインの洗練度はタントの勝ちだが、シャシーのバランスは乗り心地に少し突っ張った硬さが残るタントよりパレットのほうを快適に感じる人が多いはず。ドア形式は一長一短という感じ。

SPEC
X・FF(4A/T)
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1735mm
ホイールベース:2400mm
車輌重量:910kg
エンジン:0.66直3DOHC
最高出力:54ps/6500r.p.m.
最大トルク:6.4kg-m/3500r.p.m.
回転半径:4.5m
X・FF(4A/T)
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1735mm
ホイールベース:2400mm
車輌重量:910kg
エンジン:0.66直3DOHC
最高出力:54ps/6500r.p.m.
最大トルク:6.4kg-m/3500r.p.m.
回転半径:4.5m
タントはいつしか、軽のモデル別販売でワゴンRとムーヴに次ぐ3番手という大定番モデルとして根づいた。さすがにスズキももう知らん顔はできず、こうしてついにタントとの一騎打ちに臨む。メカニズムはスズキらしい割り切りで新型タントほどの驚きはないが、実際に出来上がったパレットは大きな不満のない完成度を持つ。このプラットフォームが次期ワゴンRに使われるとすれば、今年中に登場という新型ワゴンRの乗り心地や室内高は期待していい。
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