欧州で勝負を挑むヒュンダイi30は歴代最良のデキ
DATA
ヒュンダイi30(欧州仕様)
ニューモデル
価格:未定
種別:Cセグメント・ハッチバック
エンジン:2.0直4(143ps)
変速機:4A/T
駆動方式:FF

文:佐野弘宗
写真:編集部
どんなクルマ?

今年初頭からヨーロッパで発売されている、ヒュンダイの最新の欧州戦略Cセグメント。2650mmというロングホイールベース、前ストラット/後マルチリンク……と、その基本設計も最新思想でまとめられている。昨年の東モで、このi30の2.0リッターモデルが日本導入予定であることを発表。日本発売は今年春以降の予定で現時点では価格未定。国産競合車との関係を考えると、200万円前後になるか。
良いところ

とにかく妥協なく、非常に丁寧にデザイン・設計されていることが乗るだけでわかる。ウインドーグラフィックから流れるようなテールランプデザイン、無駄のないパッケージ、スイッチ類の大きさや配列、ドライビングポジション、直進性……などなど、人間工学や各部のタッチの作り込みレベルは、既存のヒュンダイ車から飛躍的に向上している。またロングホイールベースで、後席レッグスペースも広い。
気になるところ

とはいえ、ハンドリングや乗り心地、各部の剛性感やインテリア質感という点で、日本や欧州の同クラスに完全に追いついているかというと、まだ少し差があるといわざるを得ないのも正直なところ。取り立てて欠点もなく、シートや後席ヘッドレストまで手抜きはないのは好感が持てるが、乗り心地や静粛性、エンジンのスムーズネスでは、日欧最新世代の1世代年前くらい……というのが第一印象である。
ライバルは?

これまでの日本戦略を考えると、i30の価格は、オーリス、アクセラ、インプレッサといった国産Cセグメントと同レベル、もしくは少し安価な設定になる可能性が高い。走行性能や質感表現は国産各車のほうがわずかに勝っているが、大きく譲るところもなく、リアシートはダブルフォールディング可倒式になるなど日本車にない良心的な設計も少なくない。これまでのどのヒュンダイより商品力が高い。
総合評価
SPEC
i30(欧州仕様)
全長:4245mm
全幅:1775mm
全高:1480mm
ホイールベース:2650mm
車輌重量:1310kg
エンジン:2.0直4DOHC
最高出力:143ps/6000r.p.m.
最大トルク:19.0kg-m/4600R.p.m.
回転半径:―m
ヒュンダイ肝いりの欧州戦略車であるi30は、ひと足早く発売された欧州での評価も、安価な価格設定もあってなかなか高いようだ。細かい“味わい”の作り込みはもうひと頑張り……といったところだが、パッケージやサスペンションなどの基本設計は手抜きがなく、非常に真面目だ。価格設定しだいでは国産メーカーを慌てさせることもあるかも……というか、そうあってほしい。そのほうが面白い。
ズバリ結論! 間違いなくヒュンダイ史上最高のデキ