待ちに待った3代目フィアット500、気になる走りは……
DATA
フィアット500
ニューモデル
価格:225万円
種別:Bセグメント・ハッチバック
エンジン:1.2直4(69ps)
変速機:5A/T
駆動方式:FF

文:戸田治宏
写真:編集部
どんなクルマ?

昨年、欧州で衝撃の復活を果たしたフィアット500がついに日本上陸。3月15日から販売が開始された。エンジンは先代の500cc・RRではなく、1.2リッターFF。そのほかのメカニズムもパンダがベースとなっている。導入グレードは豪華仕様のラウンジで、固定式ガラスルーフや外装のクロームキットなどが標準。試乗車は、さらにフルオートエアコンやリヤパーキングセンサーなどを備えた、200台特別限定のラウンジSSだ。
良いところ

エンジンはパンダより9psアップ。それでも69psに過ぎないが、イタ車らしく実際の走りは数値以上にパワフルだ。2ペダルの5段デュアロジックも出来がいい。変速のタイムラグが少なく、A/Tモードでは違和感のないイージードライブが可能。クリープは発生しないが、ヒルホルダーによって坂道発進も安心だ。足まわりは外観から想像する以上にシッカリしていて、山道では小気味いいフットワークも楽しめそう。
気になるところ

乗り心地もスポーティ派好みの締まったものだ。ただ、路面からの突き上げが強めで、バネ下の重さも若干残る。185/55R15のタイヤはオーバーサイズ気味で、サスにももう少ししなやかさが欲しいように感じられた。もっとも気になったのは、ステアリングにテレスコがなく、フットレスト部が狭いドライビングポジション。だが、これも不便を強いられることはもちろんなく、とりたてて不満な点は見当たらない。
ライバルは?

ハイセンスなコンパクトハッチと言えば、ミニ。偉大なる初代を巧みにアップデートさせたデザイン、フロント優先の3ドア、価格帯など、両車のコンセプトには共通するところが多い。しかし、ミニはベーシックなワンでも1.4リッター+6段A/Tを搭載。ステアリングはクイックで、走りはさらにスポーティだ。ただ、それ以上に違うのが、ともに極めて個性的なスタイリング。ユーザーの選択は、その好みで決まるだろう。
総合評価
SPEC
1.2ラウンジ
全長:3545mm
全幅:1625mm
全高:1515mm
ホイールベース:2300mm
車輌重量:1010kg
エンジン:1.2直4SOHC
最高出力:69ps/5500r.p.m.
最大トルク:10.4kg-m/3000r.p.m.
最小回転半径:―m
頭上高の狭ささえ我慢すれば、リヤシートにも175cmの乗員が座れる実用性を確保。エンジニアリングや走りに特別な新しさがない代わり、クルマ全体の完成度はとても高い。デザインに惹かれて購入しても、期待を裏切られることはないはずだ。200万円を切る標準グレードや1.4リッターDOHCモデルも国内導入予定。また、ジュネーブショーには1.4リッター・ターボのアバルト仕様が登場しており、今後もさらに楽しみなのだ。
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