2代目キャデラックCTS、強敵相手に再び勝負を挑む
DATA
CTS
フルモデルチェンジ
価格:495万、620万円
種別:プレミアムDセグメント・セダン
エンジン:2.8V6(214ps)、3.6V6(311ps)
変速機:6段A/T
駆動方式:FR
文:佐野弘宗
写真:編集部
どんなクルマ?

キャデラックの国際戦略コンパクトの2世代目で、BMWなら3シリーズと競合する。ボディは全方向に拡大しているが、プラットフォームは2003年に日本発売された初代の“Σアーキテクチャー”をさらに改良したもので、ホイールベースは先代と変わりない。2種類あるV6の排気量も変わりないが、今回試乗した上級の3.6リッターは新たに直噴化されて、56PS/3.4kgmもの大幅パワー&トルクアップした。
良いところ

いかにもガシッと剛性感の高いボディとズシリと重いステアリング、ロールも上下動も小さく……と典型的なスポーティハンドリング。突き上げもそれなりに重低音系だが、妙にダンピングを緩めていないおかげで不快感はなく、ハンドリング特性も非常に素直。3.6リッター・エンジンはすこぶるパワフルで抜けるように軽快に回るが、レギュラーガソリン指定なのがガソリン高の昨今では非常にうれしい。
気になるところ

優秀なHDDナビなど装備類も充実しており、3シリーズやCクラスのガチンコ競合モデル(2.5〜3.5リッター6気筒)と比較すると確かに安価だが、強固なドイツ勢の牙城を崩すにはもうひと声、装備を落としてでもインパクトのある価格設定を望みたかったところ。また、このサイズから考えるとリアシート空間もタイトめ。パーソナルセダンとして割り切れればいいが、ライバルの後席はもっと広い。
ライバルは?

CTSはキャデラックを北米土着型ブランドから国際派へ脱皮させるための世界戦略車で、3シリーズ、Cクラス、A6、レクサスIS……と群雄割拠の高級Dセグメントにガチンコ勝負をかける。日本でもドイツ系を大いに意識した価格設定で、たとえば2.8は325iより40万円、3.6は335iMスポーツより約80万円ほど安い。HDDナビやBOSEの5.1chサラウンドオーディオが標準装備となるなど装備も充実。
総合評価
SPEC
CTS・3.6
全長:4870mm
全幅:1850mm
全高:1470mm
ホイールベース:2880mm
車輌重量:1810kg
エンジン:3.6V6DOHC
最高出力:311ps/6400r.p.m.
最大トルク:38.1kg-m/5200r.p.m.
最小回転半径:―m
日本人にもピタリと合う自然なドラポジ、バランスのいいハンドリング、滑らかに吹けあがるパワー、静粛性やエンジン&シャシーの滑らかさ……と先代CTSからさらに国際的な視点での進化は著しい。前後を絞り込んだ引き締まったボディスタイルも、ごく普通の人がカッコイイと思えるものになった。日本の販売網は残念ながら縮小傾向にあるが、このままマイナーな存在にしておくには惜しい!
ズバリ結論! モノはいい、いかに売るか……だ