アルファ159TI、ドイツ車好きに是非試して欲しい
DATA
アルファ159・3.2JTS・Q4トロニックTI
追加モデル
価格:530万円
種別:プレミアムDセグメント・セダン
エンジン:3.2V6(260ps)
変速機:6段A/T
駆動方式:4WD
文:佐野弘宗
写真:編集部
どんなクルマ?

今年早々に上陸した最もスポーティな159。アルファロメオで1960年代からの伝統ネーミングである“TI”を戴く場合には、それが単なるドレスアップバージョンではないことを意味する。実際、内外装にこれでもかとスポーティなディテールが与えられるだけでなく、足もとは専用19インチの大径ホイールに20mmのローダウンサス……というメーカー純正チューン。パワートレインはノーマルと共通。
良いところ

ベースとなったノーマルの159の3.2JTS-Q4は17インチか18インチを履くが、それらより明確にロールが小さくクイックなステアリング反応……というのは予想どおり。ただし、これほどのハードチューンなのに、乗り心地の悪化が最小限で、ワンダリングもほとんど気にならない。ごく低速でギャップを通過するとさすがに40扁平タイヤらしい衝撃を感じるが、通常走行では滑らかで扱いやすい。
気になるところ

荷重移動や速度にあまり左右されずにスパスパとノーズが向きを変えること。今どきのスポーツセダン風としてこれは明確な欠点とはいえないのだが、159のQ4本来の美点は、ステアリング依存度が低く、フロントへの荷重の乗せ方でそのターンインを自在に操れるところにあると思う。その意味ではTIの味わいはイージーで今風だが、159らしさは少し薄れたと言えなくもない。まあ、好みの問題だけど。
ライバルは?

走行関連装備では159で最も贅沢なTIだが、シートはマニュアル調整式のファブリックスポーツシートとなるため、530万円という価格は3.2JTS-Q4としては安価な部類に入る。BMW3シリーズでいうと素の325i(2WD)とほぼ同等だから、内容的には買い得感は高い。TIならではの鋭いステアリング・レスポンスも、これまでの159よりBMWファンに違和感のないものになっている。とにかく、ドイツ車ファンにこそ騙されたと思って乗ってみてほしい。
総合評価
SPEC
159・3.2JTS・Q4トロニックTI
全長:4690mm
全幅:1830mm
全高:1425mm
ホイールベース:2705mm
車輌重量:1770kg
エンジン:3.2V6DOHC
最高出力:260ps/6300r.p.m.
最大トルク:32.8kg-m/4500r.p.m.
最小回転半径:―m
159といえば、豊かにロールする穏やかな身のこなしのなかに、自由度の高いコントロール性を実現した“本物のリニアハンドリング”が最大の美点だった。対するTIはロールが小さく低速でも鋭く反応するステアリング……という今ドキ風の味わいを159に加えた。個人的には159は小径ホイールのモデルほど“らしい”と思うが、とにもかくにも選択肢が広がったことは159にとってはメデタイこと。
ズバリ結論! どんどん拡大する159ワールド