ダッジ・チャージャーR/T、弟分でもマッスル度は十分
DATA
ダッジ・チャージャーR/T
追加モデル
価格:598万5000円
種別:Eセグメント・セダン
エンジン:5.7V8(355ps)
変速機:5段A/T
駆動方式:FR

文:佐野弘宗
写真:編集部
どんなクルマ?

昨年夏に日本上陸した米国ダッジの高性能ビッグセダン。本国でのフラッグシップはバイパーだが、日本ではこのチャージャーがトップofダッジとなる。基本設計はクライスラー300Cがベースだが、往年の“マッスルカー”を復刻させたようなスタイリングが最大の売り。本国では安価なV6も用意するが、日本で販売されるのは高性能なV8のみ。このR/Tは5.7リッターでSRT8の弟分に当たるモデルだ。
良いところ

SRT8より排気量が0.4リッター小さく、出力で76PS低く、トルクで4.5kgm小さいが、背中を蹴られたように突進するフル加速時の迫力は、このR/Tでも十二分に獰猛である。ボンネットのエアインテークは省かれるが20インチ(!)のタイヤサイズも同じで、基本的な装備類もほとんど差はない。SRT8より50万円以上も安い価格を考えると、コストパフォーマンスはR/Tのほうが高いといっていい。
気になるところ

ペタッと軽いステアリング、走行中はリジッドサス的にゆらゆらと動くボディ……と、そのシャシーチューンもどことなくローテクなアメリカ車的。実際にはそのシャシーは4輪独立サスペンションでローテクでも何でもなく、これは意図的な味付けなのだが、不慣れだとちょっと不安を抱く人がいるかも。またウインカーやワイパーのコラムスイッチ類が小柄な日本人の手にはちょっと遠すぎる。
ライバルは?

レトロ風味の21世紀のマッスルカー……ということなら、フォード・マスタングが先輩といえる。マスタングのV8クーペのほうがチャージャーより100万円以上安価だが、ご存じのようにマスタングは2ドアでV8エンジンの排気量4.6リッター。インテリアの仕立てもチャージャーのほうが高級だ。性能や機能性、価格でいうと、兄弟車のクライスラー300Cが真正面から競合する唯一の正規輸入車。
総合評価
SPEC
チャージャーR/T
全長:5100mm
全幅:1895mm
全高:1520mm
ホイールベース:3050mm
車輌重量:1880kg
エンジン:5.7V8OHV
最高出力:355ps/5000r.p.m.
最大トルク:53.5kg-m/4000r.p.m.
最小回転半径:―m
クライスラーきってのスポーティなイメージを売りに世界的に積極展開する使命を帯びたダッジは、ハードウェアは非常にオーソドックスな作りのモデルが多い。しかし、大型FRプラットフォームにV8OHVエンジンを積むチャージャーは、アメリカ人のみならず日本人にとっても、まさに“これぞ!”の典型的なアメリカンマッスル復刻版。ビジュアルでも走りでも、迫力はマスタングより上手かも。
ズバリ結論! アメ車はやっぱこういうんだよね!?