ダッジ・アベンジャー、国際基準の真っ当な実用車
2008年04月02日
DATA
ダッジ・アベンジャー
ニューモデル
価格:413万7000円
種別:Dセグメント・セダン
エンジン:2.7V6(186ps)
変速機:4段A/T
駆動方式:FF
文:佐野弘宗
写真:編集部
ダッジ・アベンジャー
ニューモデル
価格:413万7000円
種別:Dセグメント・セダン
エンジン:2.7V6(186ps)
変速機:4段A/T
駆動方式:FF
文:佐野弘宗
写真:編集部

ダッジのなかでも最も国際スタンダードを意識した世界戦略セダン。キックアップしたリアフェンダー周辺にダッジならではのマッスルな雰囲気を醸し出すが、そのハードウェアはまさに世界基準を意識したもので、駆動レイアウトは横置きFF、ボディサイズも欧州Dセグメントとほぼ同等。本国には2.4リッター4気筒や3.5リッターV6も用意されているが、日本に導入されるのは中間モデルとなる2.7リッターV6のみ。HDDナビが標準装備なのもうれしい。

実用セダンとして真っ当な室内の仕立てと走り、そして充実した装備。後席空間は成人男性にも不足なく、トランクリッドはダブルヒンジ式、トランクスルー機構も付く。カップホルダーに本格的な加熱/冷却機能が備わるのも使ってみると非常に便利。走り方面でも、アメリカ車でよくあるようにステアリングだけ突出して過敏ということもなく、リアが安定した現代的なもので、乗り心地も悪くない。

取り立てて指摘すべき欠点はないが、とくに走りにおいてわかりやすい魅力にちょっと乏しいのも事実。まあ“国際水準の実用セダン”がアベンジャーのコンセプトだから、それがエンジニアの狙いなのかもしれない。しかし、われわれ日本人としてはやはり、ダッジならでは……アメリカ車ならでは……の何かを期待したいところ。3.5リッターV6を輸入してくれたほうがインパクトがあったかも。

米本国では日本のカムリやアコード、シボレー・マリブ、フォード・フュージョンなどと競合するアベンジャーだが、日本市場で性能や価格が競合するのは、やはり欧州Dセグメントである。413.7万円という価格はプジョー407セダンの2.2とV6のちょうど中間くらい。ただし、VWパサートならV6・4モーションが439万円で買えてしまう……。これはアベンジャーが高いというより、VWが安すぎる!?

SPEC
アベンジャーSXT
全長:4855mm
全幅:1850mm
全高:1485mm
ホイールベース:2765mm
車輌重量:1560kg
エンジン:2.7V6DOHC
最高出力:186ps/5500r.p.m.
最大トルク:26.1kg-m/4000r.p.m.
最小回転半径:5.6m
アベンジャーSXT
全長:4855mm
全幅:1850mm
全高:1485mm
ホイールベース:2765mm
車輌重量:1560kg
エンジン:2.7V6DOHC
最高出力:186ps/5500r.p.m.
最大トルク:26.1kg-m/4000r.p.m.
最小回転半径:5.6m
アベンジャーは、パッケージや品質などの国際基準を真摯に受け止めて、真面目に作り込まれた真っ当な乗用車である。ただし、同じダッジでも、チャージャーやナイトロほどセールスポイントがわかりやすくないのも事実で、クライスラージャパンがどうやって売っていくかが問題だろう。個人的には、インパクトある戦略価格の2.4リッターやパワフルな3.5リッターの投入も期待したいところである。
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