ノート・ライダー、ボディ&シャシーは絶妙な仕立て
DATA
日産ノート・ライダー・ハイパフォーマンススペック
追加モデル
価格:193万4100円
種別:Bセグメント・ハッチバック
エンジン:1.5直4(116ps)
変速機:CVT
駆動方式:FF
文:佐野弘宗
写真:編集部
どんなクルマ?

日産車をベースに、オーテックジャパンが企画デザインするエアロパーツを装着した特別モデルが“ライダー”だ。今年1月のノートのマイナーチェンジを機に、ノート・ライダーに追加されたのが“ハイパフォーマンススペック”である。ほかのハイパフォーマンススペックと同様に専用強化ボディに専用サス、そしてチューンドエンジンまで搭載した、圧倒的に最もスポーティな日産ノートである。
良いところ

ヤマハ製のパフォーマンスダンパーを核とした強化ボディは単に硬いだけではなく、衝撃の角が丸められたしなやかさも感じさせてそこはかとない高級感すら漂う。パワステも兄弟プラットフォームのマーチ12SRのノウハウを活かした専用チューン。身体に感じるタッチと安定性の両面で、シャシー性能はこの価格帯のホットハッチとしてほぼ文句なし。国産同クラスでは最もシャープな身のこなしを持つ。
気になるところ

これほど鋭いハンドリングを持ち、さらに豪快なサウンドの専用チューンドエンジン(ノーマル比+7PS/+0.8kgm)もなかなかの戦闘派キャラだが、トランスミッションが穏健なCVTしか用意されないのは残念。理想は6M/Tだが、そうでなくてもせめてパドル付きのマニュアルモードくらいは欲しいところだが、もともとのノートにその用意がないために、ライダーだけに設定するのは難しかったらしい。
ライバルは?

たとえばフィット1.5RSは178.5万円(5M/T)、デミオ・スポルトが158万円。これらはノート・ハイパフォーマンスより安価だが、同じワークス直系のチューンドコンプリートなら、コルト・ラリーアート・バージョンRが198.5万円、ヴィッツTRDターボMが221.5万円……と、ノートが高価なわけではない。ノートには派手なパワーこそないが、匠の技が生きた絶品ボディとシャシーがある。
総合評価
SPEC
ライダー・ハイパフォーマンススペック
全長:4060mm
全幅:1690mm
全高:1515mm
ホイールベース:2600mm
車輌重量:1130kg
エンジン:1.5直4DOHC
最高出力:116ps/6000r.p.m.
最大トルク:15.9kg-m/3600r.p.m.
最小回転半径:4.7m
ノーマルのノートは最新日産らしい買い得かつ癒し系(?)の軽妙なコンパクトカーだが、このライダー・ハイパフォーマンススペックのハンドリングは国産コンパクトのなかでも最も硬派なひとつ。かといって乗り心地が荒っぽくなく、ステアリングが過敏ではないのは、さすがマーチ12SRを仕立てたオーテックジャパンのセンスを感じるところ。これでキレのいいM/Tが組み合わせられれば最高なんだけど。
ズバリ結論! シャシーは本格スポーツハッチ