ティーダ・アクシス、手応えのある味わいにニンマリ
DATA
日産ティーダ・アクシス・パフォーマンススペック
追加モデル
価格:201万8100〜229万1100円
種別:Cセグメント・ハッチバック
エンジン:1.5直4(109ps)、1.8直4(128ps)
変速機:CVT、4A/T
駆動方式:FF、4WD
文:佐野弘宗
写真:編集部
どんなクルマ?

今年1月にマイナーチェンジしたティーダに新登場した“アクシス・パフォーマンススペック”。アクシスとはオーテックジャパンが企画設計した特別仕様車で、他モデルの“ライダー”に相当する内容だが、ティーダでは“大人の品格”をコンセプトとして、本革シートなど落ち着いた高品質感を売りとする。新登場のパフォーマンススペックではボディはノーマルのままサスやパワステを専用チューンする。
良いところ

ロールを抑えた水平基調の身のこなしは“大人のセダン”として考えると賛否両論だが、不正確な動きがなくなった安定感は確かにアップ。また、電動パワステの落ち着いたタッチはノーマル・ティーダにはないアドバンテージ。専用の本革シートはサイド部分をルーズに張った本格派で、とくにフーガやスカイライン、フェアレディZなどにも用意されるフォーブカラーは確かに特別な雰囲気がある。
気になるところ

ティーダ1.8にはM/Tがあるのだが、残念ながらアクシスにはM/Tが設定されていない。ティーダには、アクシスのほかにいかにもホットハッチ的なニスモ・ブランドの多彩なオプションがあり、それとの競合を避けたのだろうか。しかし、このオーテック中島氏による総合チューンシャシーにM/Tを組み合わせてこそ、マニア好みの逸品になりうる。あまりにマニアックで大量販売は見込めなさそうだが?
ライバルは?

ティーダは5ナンバーなので、各社のCセグメント・ハッチ(3ナンバー)よりも、ベルタやカローラなどと比較されるんだろうが、本格派な高級本革シートにオーテックシャシー……なんて超マニアックなモデルはベルタやカローラにはない。“いちばん高級なティーダを”なんて前知識なくこれを買ったオヤジさんは幸せ。図らずも手応えのある味わいに、忘れかけていたクルマ熱が復活したりして……。
総合評価
SPEC
アクシス・パフォーマンススペック(1.5・2WD)
全長:4270mm
全幅:1695mm
全高:1535mm
ホイールベース:2600mm
車輌重量:1160kg
エンジン:1.5直4DOHC
最高出力:109ps/6000r.p.m.
最大トルク:15.1kg-m/4400r.p.m.
最小回転半径:5.2m
ボディはノーマルであるだけに、セレナやノートのパフォーマンススペックほど分かりやすい違いはないが、その乗り味は、見た目からは想像もつかないほど安定して手応えのあるものだ。市街地をゆっくり走るより、ある程度のペースで飛ばすと、不安な挙動をうまく抑え込んだオーテック・チューンの効能は分かりやすい。最小限の変更で大きな効果を発揮するチューニングセンスは、さすがの名人芸。
ズバリ結論! チューンドというより高級グレード