ジャガーXF、従来のジャガーとは空気感が大きく違う
2008年04月24日
- DATA
- ジャガーXF
フルモデルチェンジ
価格:650万〜995万円
種別:プレミアムEセグメント・セダン
エンジン:3.0V6(243ps)、4.2V8(304ps)、4.2V8+SC(426ps)
変速機:6段A/T
駆動方式:FR
文:戸田治宏
写真:宮門秀行
Sタイプの後継を担うXF。ジャガーがXKから打ち出した商品哲学“美しく速いクルマ”を具現化した、初のサルーンだ。外観はそれをひと目で実感させる、スポーティかつエレガントなクーペスタイル。室内もウッド&レザーの伝統に加え、世界初のダイヤル式A/Tセレクター、金属パネルなどの“現代美”が融合されている。ボロンスチールなどの最先端鋼材を使ったボディは、クラストップの捻じり剛性を実現。
心臓の鼓動のように点滅するスタートボタンを押すと、格納されていたA/Tセレクターがせり上がり左手に収まる。4.2V8は相変わらず刺激的だ。SV8のスーパーチャージャーは、285/30R20のリヤタイヤを簡単にブレークさせるポテンシャルを披露。その凄まじい性能を積極的に引き出せる、ダイナミックモードも備えている。電子制御ダンパーのCATSもSV8専用で、正確で洗練された操縦性と快適な乗り心地を見事に両立。
エンジンラインアップはXJと同じで、エントリーモデルとして3リッターも設定。その3.0プレミアムラグジュアリーに乗ると、フロントノーズの軽さはやはりV6ならではだ。ただ、そのわりに中立付近のステアリングレスポンスはマイルドで、V8搭載車ほどの切れ味がない。タイヤは4.2の同グレードと同じなのだが……。クーペ風ながら後席のラグジュアリーな居住性も両立され、とくに欠点は見当たらない。
このセグメントは欧州で“プレミアム・ミディアム”と言われる。ライバルの代表格は、メルセデスベンツEクラスとBMW5シリーズだ。XFにスポーツ性と共存する美しさや繊細さは、ドイツ勢には求められない魅力。価格も戦略的で、3.0ラグジュアリーはレザーシートを標準装備しながら、E250や525iより10万円ほど高いだけだ。4.2にしても、コストパフォーマンスに限らず実力は540iに負けていない。
- SPEC
XF・SV8
全長:4970mm
全幅:1875mm
全高:1460mm
ホイールベース:2910mm
車輌重量:1900kg
エンジン:4.2V8DOHC+SC
最高出力:426ps/6250r.p.m.
最大トルク:57.1kg-m/4000r.p.m.
最小回転半径:5.5m
XFは、従来のジャガーサルーンとは明らかに違う空気を放っている。ヘッドライト形状は伝統的丸目4灯の現代的解釈。室内では前述のスタートアップシークエンス、手をかざせばルームランプが点灯する“ジャガーセンス”が、乗員を驚かせる。極めてモダンで洗練されたイマという時代感が、内外装に強く表現されているのだ。ユーザー層をジャガーファン以外にも広げることは、間違いなし。ベストバランスは4.2リッターNAだろう。
ズバリ結論! イマどきのイケてるジャガー











