王者健在、生誕の地カリフォルニアで新型SLに乗る
2008年05月10日
DATA
メルセデス・ベンツSLクラス
マイナーチェンジ
価格:未定
種別:プレミアム2ドア・オープン
エンジン(日本導入予定):3.5V6(316ps)、5.5V8(388ps)、5.5V12+ターボ(517ps)
変速機:7段A/T
駆動方式:FR
文:平井大介(ROSSO編集部)
取材協力:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツSLクラス
マイナーチェンジ
価格:未定
種別:プレミアム2ドア・オープン
エンジン(日本導入予定):3.5V6(316ps)、5.5V8(388ps)、5.5V12+ターボ(517ps)
変速機:7段A/T
駆動方式:FR
文:平井大介(ROSSO編集部)
取材協力:メルセデス・ベンツ日本

メルセデスが50年の歴史を誇るオープン2シーターシリーズ、SLクラス。2002年にデビューした5世代目となるR230は、電動ハードトップを持つのが特長。そのビッグマイナーチェンジ版がこのモデルだ。今年のジュネーブ・ショーでデビューを果たした。基本的にシャシーは先代のキャリーオーバーだが、L字型のヘッドライト、エッジを効かせたバンパーライン、ボンネットのパワードームなど、強い表情に生まれ変わった。

最近のメルセデス・トレンドに則った新しいフェイスは迫力満点で、個人的には好感。日本導入予定のSL350(V6)、500(V8/日本名SL550)、600(V12)にすべて試乗できたが、それぞれがエンジンの特色を生かした雰囲気で、これにオープンを組み合わせた世界観は相変わらず極上だった。特に350に搭載された新開発のV6は吹け上がりもよく、クルマとのバランスも高し。550も600も悪くないが、350がベストバイかもしれない。

カリフォルニアらしくない(?)、ワインディングの連続となる試乗コース。ここでは主にSL550に乗ったが、意外な軽快さに驚いた。とくにステアリングは切れすぎて怖いほど。その秘密はABC(アクティブ・ボディ・コントロール)とアクティブステアリングにあり。前者は概出だが、後者はギヤの形状を工夫。切り始めはこれまでと同様、切り込んだ先でクイックになる設定だ。気になるのはこれが日本に導入予定のないこと(残念!)。

電動ハードトップでオープンモデルにもクーペにもなるというこのR230は、今でも同じクラスにコンペティターを持たない。聞けば、ポルシェ911、BMW6シリーズ、アストンマーティンV8ヴァンテージ、ジャガーXKあたりが想定ライバルとなるが、いずれもオープンとクーペモデルは別の存在であり、これが有利不利となるかはカスタマー次第としても、やはりこのハードトップは依然として大きなアドバンテージであると思う。

SPEC
SL550
全長:4562mm
全幅:1820mm
全高:1298mm
ホイールベース:2560mm
車輌重量:1910kg
エンジン:5.5V8DOHC
最高出力:388ps/6000r.p.m.
最大トルク:54.1kg-m/2800〜4800r.p.m.
最小回転半径:11.04m
SL550
全長:4562mm
全幅:1820mm
全高:1298mm
ホイールベース:2560mm
車輌重量:1910kg
エンジン:5.5V8DOHC
最高出力:388ps/6000r.p.m.
最大トルク:54.1kg-m/2800〜4800r.p.m.
最小回転半径:11.04m
1947年にカリフォルニア市場の要求で誕生したSL。そんな生誕の地での生存競争に勝つために彼らが何をしたかを考えれば、新型SLというメルセデスがどんなクルマか見えてくる。この新型R230のキーワードは強い表情がもたらす“存在感”や“威圧感”、そして近年増えてきたライバルたちに対する“スポーティイメージのアピール”だが、さすが50年間同じシリーズを造り続けたことは伊達ではなかった。まさに王者健在、である。
ズバリ結論! 伝統のSLクラスは死なず























