クラウン・ハイブリッド、この出来なら売れて当然か
DATA
トヨタ・クラウン・ハイブリッド
フルモデルチェンジ
価格:595万、619万円
種別:Eセグメント・セダン
エンジン:3.5V6+電気モーター(345ps)
変速機:無段変速機
駆動方式:FR
文:佐野弘宗
写真:編集部
どんなクルマ?

ほかのクラウンと同時発表のハイブリッドだったが、納車開始は少し遅れてこの5月から。レクサスGS450hと基本的に共通のパワートレインを、ファイナルをハイギアード化するなどで燃費重視セッティング。フェイスはアスリートのバンパーにロイヤル風グリルを組み合わせた専用デザイン。基本的には本革シートも標準の最高級クラウンでもあるが、官公庁用に簡素装備のスタンダードも用意する。
良いところ

重量物のバッテリーもGS450hと同じく、リアシート後方の低くない位置に搭載されているが、乗り心地や飛ばしたときのテールの落ち着きなどは、GSよりかなり進歩している。重量増に合わせてハイブリッドは全車18インチホイールになるものの、乗り心地もクラウンの名に恥じないしなやかさ。燃費重視のハイギアードとはいっても、フルスロットル加速の迫力はGS450hに大きく劣らないし。
気になるところ

……とはいえ、大入力時のけっして小さくない衝撃やテールの不自然なロール感など、ノーマルクラウンと比較すればシャシー性能にはまだ改良の余地あり。次世代ではぜひともバッテリーのさらなる小型軽量化……というより低重心化を。また、クラウンの最上級モデルとして見ると、スロットルのオンオフを繰り返したときのレスポンスなど、もう少しスポーティなチューニングでもいい気もする。
ライバルは?

レクサスGS450hと同じく、4.5リッター級の動力性能に2.0リッター級の燃費……というのが、このハイブリッドの売り。車格や動力性能でライバルとなり得るのは日産フーガ450GTだけで、619万円というクラウン・ハイブリッドの価格設定もフーガ450GTを強く意識したと思われる。直線での動力性能は確かにいい勝負だが、燃費はもちろんクラウンの圧勝。10・15モード燃費でも2倍近い差があるのだ!
総合評価
SPEC
クラウン・ハイブリッド
全長:4870mm
全幅:1795mm
全高:1470mm
ホイールベース:2850mm
車輌重量:1840kg
エンジン:3.5V6DOHC
最高出力:296ps/6400r.p.m.
最大トルク:37.5kg-m/4800r.p.m.
モーター:交流同期電動機
最高出力:200ps
最大トルク:28.0kg-m
最小回転半径:5.2m
ハイブリッド以外にもフル液晶メーターやナイトビジョンなど、トヨタ最先端のハイテクを満載したクラウン・ハイブリッド。今のところは納車数ヵ月待ちの大人気だそうだが、“トヨタの最先端セダン”であり、またレクサスならGS350なみの価格でこの内容……となれば、売れるのも当然か。ただし、できることなら2.5リッター級の性能で1.5リッター級の燃費……なんてモデルがあったらさらに魅力的だけど。
ズバリ結論! トヨタの(現時点での)最高峰!