クライスラー・ボイジャー、アルファードを卒業したら
2008年06月12日
DATA
クライスラー・ボイジャー
フルモデルチェンジ
価格:460万9500〜546万円
種別:Lクラス・ミニバン
エンジン: 3.8V6(193ps)
変速機:6A/T
駆動方式:FF
文:佐野弘宗
写真:篠原晃一
クライスラー・ボイジャー
フルモデルチェンジ
価格:460万9500〜546万円
種別:Lクラス・ミニバン
エンジン: 3.8V6(193ps)
変速機:6A/T
駆動方式:FF
文:佐野弘宗
写真:篠原晃一

世界のミニバンの元祖となったクライスラー・ミニバンの最新型。“グランド〜”という車名でもわかるように、従来のロングボディ版の後継となる。フロアは先代の改良型だが、内外装デザインの完全刷新、全長/ホイールベースと全幅のさらなる拡大+スクエアルーフで室内空間も拡大、排気量アップ、リアサスのコイル化……と、フルチェンジにふさわしい変身ぶり。

ボディを拡大しつつもウエイトは先代と大きく変わらず、エンジンは500ccアップしてA/Tも6段化(従来は4段)しており、動力性能は確実に向上。ただし、相変わらず過剰レスポンス皆無で、かつ穏やかで速度微調整もしやすい大人のパワートレイン。大径17インチでもトンガリのないシャシーも伝統の美点。上級リミテッドではサードシートが電動格納式となるが、手動式でも腕力は必要ない。

身長180cm級が全席に座ってもヒザや頭まわりに余裕があるのはさすがのビッグミニバン(?)だが、スクエアルーフによる心理的な開放感以外に、パッケージングに実質的な進化がないのはちょっとさびしい。まあ、もとから十二分に広いのは事実だけど。また、インパネ周辺も一気にモダンかつ乗用車的なデザインとなったが、ダッシュが全面ハード樹脂になるなどコストダウン感が漂うのも事実。

北米ではミニバン全盛期も過ぎ去り、正規輸入される米国産ミニバンはもはやグランドボイジャーだけ。輸入ミニバンではメルセデスVクラスがあるが、商用車ベースのVは質実剛健な作りがマニア好みだが、ノイズや乗り心地ではグランドボイジャーの優勢。安価なツーリングなら、国産最上級ミニバンのトップグレードに価格的にも近く、装備類は国産車が充実するが、豊かな走行感覚は捨てがたい。

SPEC
ボイジャー・リミテッド
全長:5345mm
全幅:2005mm
全高:1755mm
ホイールベース:3080mm
車輌重量:2090kg
エンジン:3.8V6OHV
最高出力:193ps/5200r.p.m.
最大トルク:31.1kg-m/4000r.p.m.
最小回転半径:6.0m
ボイジャー・リミテッド
全長:5345mm
全幅:2005mm
全高:1755mm
ホイールベース:3080mm
車輌重量:2090kg
エンジン:3.8V6OHV
最高出力:193ps/5200r.p.m.
最大トルク:31.1kg-m/4000r.p.m.
最小回転半径:6.0m
アルファード/ヴェルファイア級をトップエンドとする国産ミニバンからのステップアップ……を考えるなら、グランドボイジャーは、日本市場ではほとんど唯一の存在といっていい。室内高こそは低床+ワンボックス型ボディの日本勢に分があるが、座ってしまえば空間の豊かさはグランドボイジャーの勝ち。サードシート収納は手動でも簡単だし、こちらには“フロア収納セカンドシート”という飛び道具もあるのだ(収納には腕力と時間が必要だけど)。
ズバリ結論! 国産LLミニバンのステップアップに
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