ステップワゴンはもう要らない!? ホンダ・フリード
DATA
ホンダ・フリード
フルモデルチェンジ
価格:163万8000〜225万7500円
種別:背高Sサイズ・ミニバン
エンジン:1.5直4(118ps)
変速機:CVT、5A/T
駆動方式:FF、4WD

文:戸田治宏
写真:編集部
どんなクルマ?

フリードはモビリオ/スパイクの後継を担う、1.5リッターのコンパクトミニバンだ。現行フィットがベースだが、プラットフォームはセンタータンクではなく大部分が新設計。2列目のキャプテンシート、3列目の3人掛けベンチシートはともにクラス初で、どのシートからも自由にウオークスルー可能な7人乗りが主力に据えられる。2列目がベンチの8人乗り、715リッターの大容量ラゲッジを誇る2列シートの5人乗りも設定。
良いところ

3列目にはステップワゴンの大型シートを採用。全シートを185cm基準としただけあり(モビリオは3列目が170cm)、2列目の居住性は大幅に向上している。ラゲッジも低床で、3列目を跳ね上げれば自転車の積載も楽々だ。1.5リッターi-VTECは、1.5リッターの低燃費と1.8リッターに迫るハイパワーを両立。トルコン付きCVTによって、低速の扱いやすさも向上している。サスはスポーティで、スタンダードな185/70R14タイヤでも安定感タップリ。
気になるところ

ただ、185/65R14を装着した5人乗りのFLEXエアロに乗ると、路面からのショックが強め。フロントシートは、全車サイズが大きくないわりにサポート性を強調した形状で、175cmの乗員でもフィット感がもの足りない。走りのシッカリ感はうれしいが、若干スポーツ性が強調されすぎているきらいがある。あと、モビリオより価格帯が上がっているが、樹脂モノ(とくにドアトリム)の質感はイマイチか。
ライバルは?

直接ライバルはシエンタだ。キャラクターは対照的で、内外装は丸みを帯びた優しいデザイン。走りも軽い操作性やソフトな乗り心地が特徴で、街乗り中心の若いママさんユーザーを強く意識している。3列目シートは小さい代わり、格納が簡単。居住性や積載性、走りの安定性など、絶対的な実力はフリードが勝る。多彩なシート設定もシエンタにない魅力。キューブキュービックの場合、3列目はまさに緊急用だ。
総合評価
SPEC
フリードG・Lパッケージ(FF)
全長:4215mm
全幅:1695mm
全高:1715mm
ホイールベース:2740mm
車輌重量:1300kg
エンジン:1.5直4SOHC
最高出力:118ps/6600r.p.m.
最大トルク:14.7kg-m/4800r.p.m.
最小回転半径:5.2m
居住空間の実質的な広さは、ストリームやウィッシュと同等かそれ以上。「本当はモビリオくらいがいいけど3列目の居住性がもの足りず、かといってステップワゴンは大きすぎる」と思っていたユーザーに、フリードはジャストミートする実力を備えている。スタイリングも、途中で大整形手術を余儀なくされたモビリオと違い、幅広いユーザーに似合いそうだ。コンパクトミニバンの主役になりそうな1台。
ズバリ結論! ステップワゴンもうかうかできない!?