ガヤルドLP560-4は予想をはるかに超えた進化度合い
DATA
ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4
マイナーチェンジ
価格:2428万1250〜2533万1250円
種別:2ドア・クーペ
エンジン:5.2V10(560ps)
変速機:6M/T、6A/T

文:平井大介(ROSSO)
取材協力:アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパン
どんなクルマ?

2003年にデビューしたスモール・ランボルギーニのガヤルドは、当初500psの5.0リッターV10を搭載。その後限定車で520ps、スーパーレジェーラで530psとステップアップを果たしてきた。デビューからちょうど5年となる今年のジュネーブショーで発表されたのがこのLP560-4。その車名のとおり560psとなり、直噴化されたエンジンは排気量が5.2リッターに拡大。エクステリアもモダナイズされている。
良いところ

改良されたセミA/T“eギヤ”は、出足からしてスムーズ。ノーマル→スポーツ→コルサ→スラストの順でスポーティとなるが、ノーマルでも十分なスムーズさだ。40psの最高出力アップよりも、排気量拡大による余裕のほうが際立つ。サスペンションも改良され、街乗りレベルでの乗り心地がより快適に。しかし、いったんムチを入れれば、従来どおり減衰力が変化してハードドライブに対応。全体的にオトナになった印象だ。
気になるところ

ガヤルドは、街中ではコンフォートドライブも可能。しかし週末サーキットなどに持ち込めばその真価を発揮する……というスーパーカー初心者を拒まないコンセプトを元々持っており、このLP560-4もその延長にある。だから、24時間365日刺激が欲しいという人には若干物足りないかも? そんな人は2年後と予想されるスーパーレジェーラを待つか、上級者向けのムルシエラゴLP640を頑張って買ったほうがよさそう。
ライバルは?

V10ミッドシップ量産車という点でオンリーワンのガヤルドに、直接の競合車はいない。スーパーカーという視点では、フェラーリF430、ポルシェ911GT2、アストン・マーティンDBS、ベントレー・コンチネンタルGTスピードあたりがライバルとなるが、ツインターボのGTスピードにこそエンジン・スペックで劣るものの、NAで560psというのはクラス最高。あとはそれぞれ個性が違いすぎて、直接の比較は正直難しい。
総合評価
SPEC
ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4
全長:4345mm
全幅:1900mm
全高:1165mm
ホイールベース:2560mm
車輌重量:1500kg
エンジン:5.2V10DOHC
最高出力:560ps/8000r.p.m.
最大トルク:55.1kg-m/6500r.p.m.
最小回転半径:5.75m
個人的にはこの5年間、ガヤルドのほぼ全モデルに試乗してきたが、今回の進化は予想をはるかに上まわるものだった。5年前のモデルと比較すれば、それは驚愕の進化だ。スーパーカーを求める顧客の嗜好をよく理解し、少し上の魅力を提供する。ランボルギーニは小さな“メーカー”から、大きな“ブランド”へ成長を遂げたのだ。LP560-4の完成度の高さを感じながら、試乗中そんなことを実感したのであった。
ズバリ結論! ランボ自体のレベルアップを実感