ダッジJCは家族にピッタリのチョイ悪クロスオーバー
DATA
ダッジJC
ニューモデル
価格:価格未定
種別:ミッドサイズ・クロスオーバー
エンジン:2.7V6(185ps)
変速機:6A/T
駆動方式:FF

文:櫻井健一
写真:クライスラー日本
どんなクルマ?

見た目の迫力はまさにダッジのファミリー。フロントの十字グリルとキリリと引き締まったヘッドライト、そして大きく張り出したフェンダーを持つSUV風のフォルムがいかにもマッチョなキャラクターを想像させるが、実はこのクルマ、日本にも導入済みのダッジ・アベンジャーのプラットフォームを使用したクロスオーバー。オフロードもこなしそうだがじつはFF。3列シートを備えたシティ派なのである。
良いところ

全長4888mm×全幅1834mm×全高1672mmと堂々たる体躯だが、実際に運転してみると見切りが良く、大きさをあまり意識させない。各開口部の面積は大きいが、ボディのしっかり感はなかなかのもの。もし4WDモデルがあっても問題なさそうなボディ剛性だ。サスは良く動き、路面の段差も軽くいなす。また2.7リッターV6は、フレックス・フューエル・エンジンでE85にも対応するなどエコ度も高い(日本仕様は未対応)。
気になるところ

日欧仕様のハードサスペンションでも乗り心地は良好。最近のクライスラー車は総じて足の出来がいいが、ハンドリングも素直で好感が持てた。ただし標準装着タイヤは横方向のグリップが不足気味。ロールが少なめなので調子に乗ってコーナーに入ると、すぐにスキール音を発し、タイヤが先に音を上げる。まあ、スポーツカーではないのでいいのだが、速く走れそうなシャシーだけにもったいない。
ライバルは?

日本での価格はまだ発表されていないが、国産の高級ミニバンや3列シートを持つSUVといい勝負になるはず。ミニバンのいかにも実用車然としたフォルムに抵抗があるドライバーにはうってつけ。マッチョなJCの室内が、これほどファミリー向けだなんて誰も思いやしない。同門SUVのナイトロが420万円、ベースとなったセダンのアベンジャーが413万7000円となると、国産高級ミニバンとの勝負は価格にかかってくる。
総合評価
SPEC
ダッジJC
全長:4888mm
全幅:1834mm
全高:1672mm
ホイールベース:2890mm
車両重量:1685kg
エンジン:2.7V6DOHC
最高出力:185ps/5500r.p.m.
最大トルク:26.1kg-m/4000r.p.m.
最小回転半径:5.8m
ボンネットにアルミを、テールゲートにコンポジット材を採用するなど、軽量化には腐心したといい、その証拠にこれほど大柄なボディにも関わらず重量は1685kgと軽い。だからハンドリングもミニバン以上。助手席と2列目のフロア下には収納スペースも用意されるほか、2列目シートはスライド時に座面が持ち上がって3列目へのアクセスを容易にするなど工夫もいっぱい。値段次第では大化けの可能性大だ。
ズバリ結論! チョイワルも気取れる仮面ミニバン!?