ハマーH3は右ハンドル登場で存在がグッと身近に
DATA
ハマーH3
一部改良
価格:496万〜685万円
種別:ミッドサイズSUV
エンジン:3.7直5(245ps)、5.3V8(305ps)
変速機:5M/T、4A/T
駆動方式:4WD
文:戸田治宏
写真:編集部
どんなクルマ?

ハマーの末っ子であるH3は、2008年モデルから輸入権が三井物産オートモーティブからゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパンに移管されている。GM本体がH3をグローバル・ミッドサイズSUVとして、北米以外の市場にも本格展開を始めたためだ。最大のトピックは、やはり右ハンドルの導入。日本で義務化されている車輌直前視界に対応するためルーフカメラによるモニタリングシステムを搭載する。
良いところ

エンジンは2007年モデルから搭載する3.7リッター直5のボルテックユニット。A/Tは相変わらず4段で、車重は2.2トンに達するが、高速巡航から極悪路の登坂まで動力性能に不足はない。走り味は外観どおり重厚感タップリだが、ハンドリングは意外と軽快。居住空間もこのクラスのSUVとして十分な広さだ。ルームミラー内蔵の電動ポップアップモニターは、走行中もカメラ映像を映し続け、さながらハイテク兵器!
気になるところ

どうせならリアカメラも標準で欲しいというのが正直なところ。スペアタイヤを除けば全長はほぼ5ナンバーの短さだが、後方視界はお世辞にも良いとは言えない。逆に全幅は約2mと超ワイド。フェンダーの張り出しが大きく、サイドウインドーの見切り線も高いため、車幅感覚がつかみづらい。本当は、これらを克服して自由自在に乗りこなすのが粋でカッコいいのだが……。最小回転半径は標準的な5.7mを確保。
ライバルは?

同クラスで価格帯も近い本格的オフロード性能を持つSUVを探すと、日本車ではトヨタ・ランドクルーザー・プラド4.0TZ。輸入車ではVWトゥアレグV6や、ジープ・グランドチェロキー・ラレード4.7などが挙げられる。しかし、ハマーならではのミリタリー・テイストは、まさに唯一無二。軍用車ルーツとしてはジープ・ラングラーが元祖だが、現在はこれもミリタリーというよりヘビーデューティというイメージだ。
総合評価
SPEC
ハマーH3(右ハンドル)
全長:4705mm
全幅:1995mm
全高:1920mm
ホイールベース:2840mm
車輌重量:2200kg
エンジン:3.7直5DOHC
最高出力:245ps/5600r.p.m.
最大トルク:33.5kg-m/4600r.p.m.
最小回転半径:5.7m
トランスファー付きフルタイム4WDや電子制御トラクションコントロールなどで、悪路の走破性はトップクラス。オンロードの備えとして、スタビリトラックも全車標準だ。そして、右ハンドルの登場によって、その存在はグッと身近に。実際、日本でのバックオーダーは6月中旬現在で約100台にのぼり、7割が右ハンドルだという。日本車からの乗り換えも多いとか。7月には5.3リッターV8搭載車も追加されている。
ズバリ結論! メジャーデビューで人気急上昇