997ベースのルーフは本家を超えたか?
2005年12月01日
DATA
ルーフRt12
ニューモデル
価格:2950万円〜3510万円
種別:2ドア・クーペ
エンジン:3.6水平6+ターボ(530bhp)、3.6水平6+ターボ(560bhp)、3.7水平6+ターボ(650bhp)
変速機:6M/T
駆動方式:RR
文:石井昌道
取材協力:RTC
ルーフRt12
ニューモデル
価格:2950万円〜3510万円
種別:2ドア・クーペ
エンジン:3.6水平6+ターボ(530bhp)、3.6水平6+ターボ(560bhp)、3.7水平6+ターボ(650bhp)
変速機:6M/T
駆動方式:RR
文:石井昌道
取材協力:RTC

ルーフは、ポルシェの市販車をベースに独自のハイパフォーマンス・コンプリートカーの製造を行っている。80年代後半には通称イエローバード(CTR)で世界最高速度記録を次々と塗り替えて一躍有名になった。「Rt12」は現行のポルシェ911(997型)ベースで、本家ポルシェ社に先んじてターボ化が果たされたモデル。最高出力は仕様によって530bhp、560bhp、650bhpの3種類が用意される。650bhpのワイドレシオなら、最高速度は360km/h!

RRの911とハイパワー・エンジンの組み合わせには独特の快感がある。それは他の駆動方式では得られないトラクション性能。アクセルを強く踏み込んでもグッと駆動輪に荷重がかかってタイヤの空転が抑え込まれ、パワーが有効に路面に伝わるのだ。後ろ足で大地を強く蹴る感覚は四肢動物的で野性味に溢れている。ルーフのツインターボ・エンジンは、扱いやすさと官能フィールが共存しており、RRならではの快感を極限まで高めてくれる。

650bhpから想像するよりもサスペンションはソフトな設定。最初は「果たしてこれでパワーを御せるのか?」と気になったが、テスト・ドライバーの助手席を体験させてもらって、これが正解ということがわかった。Rt12はあくまでストリート・カーであり、様々な路面に対応するには、このしなやかさが武器になる。オン・ザ・レール的にガチッとしたグリップではなく、僅かに滑りながらも粘っこく路面とのコンタクトを続けることが重要なのだ。

本家ポルシェからターボが追加されれば、それが一番のライバルとなる。ただし、パワー的にも価格的にもRt12の方が上だろう。ちなみにRt12の価格は、530bhpの標準仕様で2950万円、560bhpで+120万円、650bhpで+560万円。パワー的に見ればマセラティMC12やエンツォよりお得か!? ルーフの良さは小回りが効く会社規模にもあり、オートクチュール的にユーザーの要望に応えてくれる。この点まで含めるとライバルは不在。

SPEC
ルーフRt12(530bhp標準車)6M/T
全長4467、全幅1868、全高1300mm
ホイールベース:2350mm
車両重量:1500kg
エンジン:3.6水平6DOHC+ターボ
最高出力:530bhp/7000r.p.m.
最大トルク:76.5kg-m/3500〜4000r.p.m.
最小回転半径:不明
ルーフRt12(530bhp標準車)6M/T
全長4467、全幅1868、全高1300mm
ホイールベース:2350mm
車両重量:1500kg
エンジン:3.6水平6DOHC+ターボ
最高出力:530bhp/7000r.p.m.
最大トルク:76.5kg-m/3500〜4000r.p.m.
最小回転半径:不明
公道を走れるクルマとしては最速の部類の1台ではあるが、その一方で日常域の扱いやすさや快適性も犠牲にはしていない。エンジンに気難しいところは一切なく、街中をノロノロ這いずり回ることも不得意ではない。乗り心地も、例のしなやかなサスペンションのおかげで不快な突き上げ等は皆無。スポーツカーとしての速さや快感と、日常性を両立するというのがポルシェのフィロソフィだが、その純度をさらに高めているのがルーフRt12なのだ。
ズバリ結論! ポルシェよりもポルシェらしく!
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