1001馬力、407km/hのブガッティに乗る
DATA
ブガッティ・ヴェイロン16.4
ニューモデル
価格:未定
種別:2ドア・スーパースポーツ
エンジン:8.0W16+4ターボ(1001ps)
変速機:7A/T
駆動方式:ミドシップ4WD

文:笹本健次
写真:ブガッティ・オートモービル
どんなクルマ?

1999年東京ショーでその姿を現して以来、いつ出るのか、もしかしたらお蔵入りか?とまで囁かれたブガッティ・ヴェイロンがついにデビュー。公約の最高出力1000ps、最高速度400km/hはしっかり果たされ、1001ps、407km/hを誇る。W16気筒+4ターボから絞り出される前代未聞のパワーと大型トラック並みのトルクを伝える駆動系には4WD+VWの伝家の宝刀である7段DSGを採用。ちなみに価格はエンツォの倍、1億5000万円程度となる。
良いところ

実際に900ps(メーターで確認可能)まで体感したが、その加速感は今までに味わったことがない異次元のもの。しかも、誰でも体験できるほど扱い易いから驚く。巧みな車高調整機能を持つ足回りは、0〜120km/hではシットリとした乗り味ながら、超高速ではズッシリとした安定感を作り出す秀逸なもの。電子デバイスも賢い。あらゆる面で400km/h出るスーパーカーとは思えぬジェントルな振る舞いを見せる。これなら毎日通勤しても良い。
気になるところ

車重の増加を嫌っての選択だと思うが、シート調整は是非とも電動にして欲しい。現状でも1.8tとけっして軽いわけでもないし、馬力は有り余るほどあるのだから。また、多くの面でジェントルな振る舞いを見せるヴェイロンだが、乗降性はそこから除外される。女性とドライブを愉しむ際は注意が必要だろう。また、運転席側のミラー位置があまりよくなく、左コーナーで視界を遮ってしまうのだが、これに関してはすぐに対策が施されるらしい。
ライバルは?

試乗へ赴くまでは、エンツォ・フェラーリが絶好のライバルと思っていたが、乗ってみるとまったく対照的なクルマだった。エモーショナルなエンツォに対して、秀才のヴェイロン。性格も違っていれば、設計段階から狙っている方向も異なっていた。それならば他にと頭を悩ませてみたものの、ヴェイロンに匹敵するようなライバルを思い浮かべることはできなかった。1台だけ飛び抜けていて、途方もないクルマ、それがヴェイロンである。
総合評価
SPEC
ブガッティ・ヴェイロン16.4
全長4462、全幅1998、全高1204mm
ホイールベース:2710mm
車輌重量:1888kg
エンジン:8.0W16DOHC+4ターボ
最高出力:1001ps/6000r.p.m.
最大トルク:127.5kg-m/2200-5500r.p.m.
最小回転半径:未定
最高出力1001ps、最高速度400km/hオーバーという驚くべき高性能を持ちながら、通勤さえも苦にならない柔軟性も持つ。これほどまでに守備範囲の広いクルマが存在しただろうか。残念ながら時速400kmを体験することはできなかったが、ヴェイロンの実力を十分なほど感じることができた。かつてのブガッティ社が現存していたならばきっとこの位のクルマは造ったであろうという、今のブガッティが掲げた高い目標は見事に達成されていたのである。
ズバリ結論!いままで体験したことがないクルマ