ガヤルド・スパイダーは予想を裏切る驚愕の完成度
DATA
ランボルギーニ
ガヤルド・スパイダー
ニューモデル
価格:2257万5000〜2362万5000円
種別:2ドア・オープン
エンジン:5.0V10(520ps)
変速機:6M/T、6A/T
駆動方式:4WD

文:ROSSO 櫻井健一
写真:アウトモビリ・ランボルギーニ
どんなクルマ?

ほぼ20年振りの開発されたランボルギーニの非V12モデル、ガヤルドのオープン・バージョン。ベース車のガヤルドと同様に、2006年モデルで520psにパワーアップを果たしたV10エンジンをミドにマウントし、オールアルミのシャシーとボディに、兄貴分ムルシエラゴ譲りの4WDを組み合わせる。約20秒で開閉する全自動のソフトトップを採用し、手軽にオープンエアモータリングが楽しめるのがスパイダーの魅力。
良いところ

オープンモデルということで懸念されるボディ剛性の低下は、皆無といっていいほどの仕上がり。かなり徹底した補強策により、並のオープンカーとの格の違いを見せてくれた。オープン時の風切り音を除けば、目隠ししてたらどちらがクーペかオープンか分からないほどである。サーキット走行でもボディが軋む兆候すら感じ取れなかった。スポーツ性能を一切スポイルしないボディの出来のよさには舌を巻く。
気になるところ

オープン/クローズともにスイッチひとつのイージーオペレーション。昨今のオープンなら10秒そこそこで開閉が完了するが、このクルマは約20秒かかる。ウイークポイントといえばそれぐらいか。100km/h以上で風の巻き込みが顕著になるが、日本の法定速度であれば問題なし? 2シーター・モデルのガヤルドがベースなので、荷物が置けないだとか、ドリンク・ホルダーが1つだけだとか、瑣末なことは言いっこなし。
ライバルは?

ズバリ! フェラーリF430スパイダー。軽快感あるF430系に対して、ガヤルドのアドバンテージは豪快な加速と安定感あるハンドリングだ。V10+4WDゆえに重量はF430スパイダーより220kg重いが(F430はV8)、520psの最高出力(30psのアドバンテージ)で動力性能はほぼ互角。フェラーリの軽快感を取るか、豪快なガヤルドの走りを取るか、実に悩ましい。悩めるほど財布が重くないのはまた別の悩みだが。
総合評価
SPEC
ランボルギーニ
ガヤルド・スパイダー6A/T
全長4300、全幅1900、全高1184mm
ホイールベース:2560mm
車両重量:1570kg
エンジン:5.0V10DOHC
最高出力:520ps/8000r.p.m.
最大トルク:52.0kg-m/4250r.p.m.
最小回転半径:不明
サーキットを本気で攻めても、コーナーでトラクションが抜けるような感覚は一切なかった。並のオープン・モデルであれば、ボディ剛性の低下が顕著に現れるシチュエーションでも、ガヤルド・スパイダーはクーペと同等の走りを披露する。オープン時にはV10のエキサイティングなサウンドも楽しめる。クーペかオープンか、といわれれば、個人的には多少の価格差を考慮してもこのスパイダーに軍配。本気で欲しい。
ズバリ結論!F430スパイダー、危うし!