エキシージSは本当にロータス史上最速の量産車か?
DATA
ロータス・エキシージS
追加モデル
価格:690万9000円
種別:2ドア・クーペ
エンジン:1.8直4+SC(221ps)
変速機:6M/T
駆動方式:ミドシップ・リア駆動
文:石井昌道
写真:エルシーアイ
どんなクルマ?

カタログ・モデルとしてはエリーゼ&エキシージの最高峰。トヨタ2ZZエンジンをスーパーチャージャーでパワーアップした点は、2005年のロータス・スポーツエキシージ240Rと同様だが、あちらは50台限定でロータス・スポーツという別部門の製作。ワークスチューン的な存在だったが、今度はれっきとしたプロダクション・モデルでもある。エンジンは耐久性等を考慮して、240Rより27psほど控え目な220psとなる。
良いところ

これまでもエリーゼ&エキシージは軽量・高剛性なシャシーに、絶妙なサス・セッティングで自由度の高いハンドリングを持っていたが、エキシージSではさらに熟成された感が強い。シリーズの中では硬めなサスだが、しなやかで路面状況がわかりやすく、ロールはしててもフラット感があり、コントロール性の高さは絶品。スーパーチャージャーのレスポンスもよく、これもまたドライビングの自在感に繋がっている。
気になるところ

気になるのは240R用の247psユニットとの違いだろうが、基本的にスーパーチャージャーは低回転からレスポンスよく過給するのが持ち味。高めのギアでも、シフト・アップした瞬間から十分なトルクがあって、全域で速いのは一緒。高回転域の伸びに差があるが、そこはそれほど美味しい領域でもないのでさして気にならない。乗り心地は硬めだが、調整式ダンパー(オプション)を柔らかめにすれば悪くはない。
ライバルは?

ライトウエイト・スポーツの中でもここまで超軽量なモデルは数少ない。マツダ・ロードスターは軽量な部類だが1100kg。エンジンは170psと控え目であるし、駆動方式もボディ形態も価格帯も違う。MRのクーペとしてはポルシェ・ケイマンSが浮かぶが、車重は1380kgもあり、295psエンジンをもってしても0〜100km/h加速は5.4秒。エキシージSの4.3秒には及ばない。770万円(6MT)の車両価格は意外と近い気もするが。
総合評価
SPEC
ロータス・エキシージS(6M/T)
全長3797×全幅1727×全高1163mm
ホイールベース:2300mm
車輌重量:935kg
エンジン:1.8直4DOHC+SC
最高出力:221ps/7800r.p.m.
最大トルク:21.9kg-m/5500r.p.m.
最小回転半径:不明
普通はエンジン・パワーが上がるほど運転が難しくなり、ドライビングの腕が求められるのだが、エキシージSはシャシーのしつけが抜群によく、コントローラブルな性格は崩していない。それどころか、エンジンのレスポンスの良さが味方して、自由度が増しているのだから驚かされる(速度域が高いので、それなりの緊張感は伴うが)。エリーゼ&エキシージ系も熟成が進み、完成度が高くなっている証でもあるだろう。
ズバリ結論!エリーゼ&エキシージの完成形!