「ハイブリッドの付加コストを従来の半分にしろ」と福井社長から指令されたときには、正直言って自信はありませんでした。しかし、開発スタッフたちと苦労を重ねた結果、目標をほぼ達成することができました。「誰もが手にできるハイブリッド」といえる価格設定に、それが生きています。
また、目標とした車重も……。重量オーバーの危機的状況もありましたが、図面から設計を見直すことで、これもクリアすることができました。コンパクトで軽い、重心が低いというのが新型インサイトの大きな特徴であり、高次元の燃費と性能を支える要素ですから、妥協することはできません。絶対に。
全世界での販売目標は年間20万台。これに関しては、鈴鹿製作所の生産ラインを、IMA搭載の新型インサイトを量産できる新体制として対応しています。20万台は必達の数字。大きなプレッシャーがかかりますが、“全世界が望んでいた新しいハイブリッドカー”と自負していますから、自信はあります。
マスキー法を世界に先駆けてクリアしたシビックCVCC以来、ホンダは環境イメージと燃費のよさでライバルたちをリードしてきました。でも、プリウスのヒットで、それを一気にひっくり返されてしまったのが現状だと思います。グリーンマシーンの第1弾となる新型インサイトで、再び“環境のホンダ”を強く世界にアピールしたいですね。
関 康成 せき やすなり
本田技術研究所 四輪開発センター
LPL室 主任研究員

 
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