エンジンは1.8リッターと2.0リッターの2本立て。従来の1.7リッターにかわるユニットとして用意されるのは140PS/17.7kgmを発揮する1.8リッターで、ご想像のとおり基本的にシビック用と同じ。もうひとつの上級エンジンは2.0リッターだが、これは1.8リッターをベースにロングストローク化した新設計ユニットで、150PS/19.4kgmを発揮。この新型2.0リッターは、新たに下置きバランサーシャフトを追加して静粛性に磨きをかけている。また、i-VTEC機構に加えて、2段階の吸気管長を「低回転域でショート、中域でロング、高域で再びショート」という独自の3ステージ制御することでトルクの谷間を解消したという。また低燃費を実現する低フリクション化への工夫も多く、今後のホンダ4気筒の基準となりそうなエンジンだ。
新型ストリームのトランスミッションは、1.8リッター全車と2.0リッターの4WDが5A/T、そして2.0リッターのFFはCVTとなる。また1.8、2.0ともに用意されるスポーティグレード「RSZ」には手もとでマニュアルシフト操作が可能となるパドルシフトを装備するのも特徴だ(2.0リッターCVTのマニュアルモードは7段)。このストリーム用パドルシフトには新しい機能が追加されている。Sレンジでマニュアル操作が可能となる点は従来と同様だが、今回は新たにDレンジのままでもパドル操作によるシフトチェンジを受け付けるようになったのが新しい。これで急な減速や下り坂などでも速やかなシフト操作が可能となるうえ、走行状況からクルマが「もうパドル操作は不要」と判断すると、ドライバーは何もしなくてもDレンジに自動復帰……というなかなか便利な機能である。
2種類のエンジンで合計4グレードというラインナップとなる新型ストリームだが、その4グレードすべてにFFと4WDの両方の駆動方式が用意されるので、厳密には合計8モデルのラインナップとなる。4WDシステムは最近のステップワゴンなどでも採用される、反応速度を比較的に高めた「進化型デュアルポンプシステム」。基本的にはFF走行となるが、前輪のスリップを感知すると瞬時に後輪へ駆動配分する。実際の走行では、よほど特殊な状況でない限り、ドライバーはほとんど前輪スリップを感じることはない。
ストリームのエンジンは1.8リッターと2.0ッターの2本立てになっています。1.8リッターは基本的にシビックと共通ですが、2.0リッターは3ステージ管長切り替えインテークマニフォールドや下置きバランサーなど、ストリーム専用に設計しました。CVTとの組み合わせで、「1/1リニアスポーツ」というコンセプトに沿った走りの性能を達成しつつ、燃費性能は1.8リッターと同等抑え、そしてクラスを超えた静粛性も実現した自信作です。
新地 高志 しんち たかしホンダ技術研究所 四輪開発センター第3技術開発室