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低車高、低重心がもたらす、こだわりの走りとは?
1.8で十分か、それとも2.0が必要か?
ミニバンとしての使い勝手は向上した?
ストリーム
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低車高、低重心がもたらす、こだわりの走りとは?

従来からミニバンらしからぬ走りを持っていたストリームだが、新型はさらに洗練されたテイストとなった。もちろん低重心化も効いているんだろうが、それ以上に「クルマとしてシッカリ造る」という基礎的なエンジニアリング姿勢が現れているように思う。ボディ剛性は、高さだけでなくバランスにこだわり、それが質の高い乗り味に繋がっている。圧巻なのは荒れた路面をハイスピードで通過していくとき。サスペンションの動きが巧みで、ボディそのものは上下動せずスムーズに駆け抜けてしまうのだ。スポーティバージョンのRSZは回頭性もよく、状況によってはテールも流れるがコントローラブル。ワインディングで乗ればミニバンということを忘れるだろう。

ストリーム
1.8で十分か、それとも2.0が必要か?

1.8リッターと2.0リッターのパワー差はたった10psと僅かなものだが、ミッションに違いがある。CVTの2.0リッターに対して、1.8リッターはコストを抑えるため5A/Tを採用したのだ。確かにCVTは効率がよく速い。どの速度域からでもアクセルを踏めばレスポンス良く応えてくれるし、ショックレスで滑らかなフィーリングには、高級感さえもある。だから2.0リッターを買う意味は確かにあるのだが、1.8リッター+5A/Tも決して悪くない。比べてしまえば3000r.p.m.のトルク感がやや薄い印象を受けるが、単体で乗っている限りはこれで十分と思ってしまう。RSZでビンビンに走り回りたいのであれば2.0リッターがオススメだが、生活ミニバンとしてならば1.8リッターでも不満はでないだろう。

ストリーム
ミニバンとしての使い勝手は向上した?

走りの良さが際だつストリームだが、ミニバンとしても熟成が進んでいる。まず骨格構造からして凝ったもの。細かな突起や傾斜も徹底的になくした完全フラットフロアとしたことで、無駄なくスペースを確保。スッキリ、整然としており、見た目にも緻密な印象だ。また、3列目シートが良くなったのも朗報。コンパクトサイズゆえに相変わらずエマージェンシー的ではあるのだが、2列目とのディスタンスが30mm広がるともに、低床化によってヒップポイントが下げられ、お尻がスッとはまりこむようになっている。以前のように板の上に乗っかっているようなことはないのだ。また、2列目シートの下に足がスポッとはまるのも、低床化の恩恵だ。

ストリーム
で結論は

走りにしても使い勝手にしても、ジャンルを超えて「クルマとしてシッカリ造る」ということが徹底されている新型ストリーム。その良心的な造り込みはユーザーにとってうれしいところだろう。一世代前だったらシビックがこういったテンションで造られていたのだろうが、今やミニバンにその意気込みが向いている。メーカーの軸足は、販売台数が見込めるモデルにシフトしてきているのは当然のことだ。また、スポーツモデルが消滅寸前のホンダだが、行き場をなくした熱いスピリットまでもがこのストリームに注入されているようだ。最近になってメキメキ高まってきたシャシー・テクノロジーが活かされているモデルでもあるのだ。

ストリーム
ホンダの本気は売れセンのミニバンにこそ現れる

石井昌道

今やイケイケドンドンの四十路間近な新進気鋭のモータージャーナリスト。自動車専門媒体から一般誌まで幅広く活躍中なので、他媒体で石井さんの晴れ姿を見かけた人も多いでしょう。かくいう私も見たというか、見てしまいました。チョンマゲのカツラを被って武士の格好をして写っている石井さんの姿を……。フリーのモータージャーナリストって大変なのねと思いつつも、ちょっとジェラシー。なんでほかではこんな面白いことするのに、ウチでは普通かむしろちょっとカッコ付け気味なのかと。というわけで、決めました。解体新車でも着ぐるみしてもらいます。何がいいかなぁ? ちなみにチョンマゲ武士姿は、2〜3ヶ月前のホリデーオート誌に掲載されてます。

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