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ここに注目
優先課題のオンロード性能向上は実現されているか?
本格オフローダーの血筋は受け継がれたか?
MIVECでパワーアップの効果は絶大か?
パジェロ
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優先課題のオンロード性能向上は実現されているか?

軸足はオフロードにおいているパジェロだが、新型はオンロードでも安心して走れる性能を手に入れている。先代と同様のプラットフォームを使い、全高は少し高くなってはいるが、ボンネットのアルミ化やスペアタイヤの下方配置などで重心高は先代同様。ところが、サスペンションのチューニングを変更してロールを20%以上も減らしているという。そのおかげでフワフワとしたオフローダーっぽい乗り心地は払拭され、通常の走行ならば乗用車と変わらぬ感覚で運転できるようになっている。ワインディングで元気に走っても、巨体を持てあますことがないほどだ。サスペンションは硬くなったが、乗り心地に不快感がないのはボディ剛性が上がっているからだろう。

パジェロ
本格オフローダーの血筋は受け継がれたか?

先代に比べれば乗用車的になったが、やはりアウトランダーなどオンロード重視のSUVとはどこか違う。ステアリング・ギア比がスローで、切れば即座にノーズが反応する感覚ではないところや、凹凸を越えた際の骨太な印象など、安楽なだけのクルマじゃないところが垣間見えるのだ。悪く言えば、「乗用車とまったく変わらないほどには洗練されていない」となるのだが、「本格オフローダーに乗っている」というありがたみを、不快にならない範囲で味わえるとみるべきだろう。せっかくSUVに乗るんだったら、悪天候やオフロードなどに遭遇する頻度が少ないとしても、オフロード性能は高いほうが精神的満足度もあがる。そういった意味では実にバランスがいいのだ。

パジェロ
MIVECでパワーアップの効果は絶大か?

3.8リッターという排気量は、2トン・オーバーの車輌重量(スーパーエクシード)に対して余裕たっぷりとまではいえないのだが、MIVECのおかげでもっと大きなエンジンのようにさえ感じられるようになっている。低・中速トルクが充実しており、あまりアクセルを踏み込まないでもストレスなくボディを押し出していく。また、いざ右足に力を込めれば、活発に回りたがる性格でもある。どの回転域でもまんべんなく力があり、苦手な領域がないから、実に扱いやすいのだ。正直言って洗練された雰囲気は薄いのだが、それが逆にパジェロのワイルドなイメージによくあってもいる。道なき道をいくための、頼もしいパワーユニットという趣なのだ。

パジェロ
で結論は

オンロード性能を高めると聞いていたから、今どきのプレミアムSUVのように軟弱になってしまうのかと心配していたのだが、しっかりと硬派なオフローダーの雰囲気をもっていたことがうれしくもある。従来通り、もしくはそれ以上のオフロード性能を確保したうえで、オンロードで不快な思いをしないよう開発されたのが新しいパジェロなのだ。ビルトインフレーム・モノコックを使えば、本格オフローダーでも、ここまで街中での煩わしさを払拭することができるのなら、もはやオンロード志向のSUVの存在価値が薄れてくる気さえする。ファッションでSUVに乗っていると見られたくなければ、パジェロのようなモデルにすべきだろう。

パジェロ
乗用車的になったが、根は硬派!
石井昌道

解体新車のメインテスター。フリーランスモータージャーナリストとして超活躍中なので、雑誌などで見かけた方も多いでしょう。さて、今回の取材場所は箱根の芦ノ湖近くのホテル。芦ノ湖といえば釣りの名所として有名です。釣りに目がない動画ディレクターの“監督”こと竹中氏は、今すぐ飛んで行きたい衝動を抑えるかのように釣り話に花が咲きます。残念ながら、生まれてから3度しか釣り経験のない私は相槌を打つので精一杯ですが、石井さんは一緒にウンチクを披露したりと、すっかり釣り談義に加わっている。なんだ、石井さんって、釣り好きだったのね。しかし次の瞬間、石井さんから頭の中を真っ白にするような衝撃の告白が……。「とはいいながら、釣りってほとんど経験ないんだよね」。えぇっー。だったら、そのウンチクは? 「全部、釣りキチ三平から仕入れたの。知ってる? 有名な釣りマンガ。あれは傑作だったね」。やっぱ、ウンチクを商売にしているひとは違うわと、妙に納得した次第です。

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