■MODEL YEAR:1966年




350GTのデビューによってスポーツカーメーカーとして認知されたランボルギーニだったが、それでもフェルッチオは攻勢の手を休めることはなかった。350GTがデビューした1964年のジュネーブショーで、フェラーリがそれまでの250GTに代わるモデルとして275GTBを発表したことを受けて、すぐに350GTの改良をエンジニアに命じたのである。

3.3リッターの排気量から280psを発揮するフェラーリのV12に対抗するために、サンタアガタのエンジニアたちは同じく排気量アップという手法を選んだ。350GTの4カムV12のストロークはそのままに、ボアを77.0mmから82.0mmへと拡大することで、3929ccの排気量を得、320ps/6500r.p.m.の最高出力を実現。これによってランボルギーニは、再度性能面でフェラーリの上を行く存在となったのである。

エンジン以外はおおむねそれまでの仕様を受け継ぐこのモデルは1965年に発表されるが、名称は400GTではなく、350GTの4リッターバージョンと呼ばれていた。

正真正銘の400GTが登場するのは、翌1966年のジュネーブショー。外観では楕円形2灯のヘッドライトはオーソドックスな丸型4灯に変えられ、新たに+2のリアシートを設けるために、全体のフォルムを崩さない程度にモディファイが加えられ、ボディサイズも主に長さと高さが拡大されている。また、ボディはアルミからスチールへと置き換えられたため、車輌重量は一気に240kgも増えてしまった。

メカニズムでは、ZF製だったギアボックスを自社製に切り替え、デフも社内で製作されるようになったことが特筆できるが、それ以外は350GTのものを継承しており、エンジンも350GTの4リッターバージョンと同じユニットが採用されている。

ところが翌1967年、ボディの製作を担当していたツーリングが解散してしまうという事態が発生。結局フェルッチオは、並行して生産されていた350GTとともに400GTの生産継続を断念、生産中止の決断を下したのである。


SPECIFICATIONS
●全長×全幅×全高:4640×1725×1285mm
●ホイールベース:2550mm
●トレッド:F1380/R1380mm
●車輌重量:1290kg
●エンジン形式:水冷60度V型12気筒DOHC24バルブ
●ボア×ストローク:82.0×62.0mm
●総排気量:3929cc
●燃料供給:ウエーバー40DCOE×6
●最高出力:320ps/6500r.p.m.
●最大トルク:38.0kg-m/4500r.p.m.
●トランスミッション:5速M/T
●サスペンション(F/R):ダブルウイッシュボーン
●ブレーキ(F/R):ディスク
●タイヤ:F205HS15 R205HS15
●ホイール:F6.5×15 R6.5×15