ディーゼル搭載のアウディR10が歴史的な1勝

▲アウディR10/TDI Powerは伝統のル・マン24時間レースに出場予定だ。

▲トム・クリステンセンはル・マン優勝7回の記録を持つ。
 アメリカン・ル・マン・シリーズ開幕戦のセブリング12時間で、ディーゼル・エンジン搭載のアウディR10/TDI Powerがデビューウイン。スポーツカー耐久レースでディーゼル車が初めての勝利を飾った。

 セブリング・インターナショナル・レースウェインに行われた決勝レースは、ディーゼル・エンジン搭載のアウディR10/TDI Powerがフロントロウを独占。決勝レースを前に「ディーゼル・エンジン勝利」という歴史的偉業達成の期待は高まった。

 コースレコードでポールポジションを獲得した2号車のアウディR10(カペッロ/クリステンセン/マクニッシュ組)は熱交換器交換のためピットスタート。代わって、予選2番手の1号車アウディR10(ビエラ/ピロ/ウェルナー組)がレース序盤をリードする。最後尾から追い上げた2号車はスタート直後からポジションを上げ、30分経過した時点で1号車に続きアウディ1-2体制となった。
 
 しかし、先頭を走っていた1号車がレースの1/3を経過した頃にオーバーヒートで突然リタイア。タイヤかすがラジエターを塞いでいたのが直接の原因だったが、テレメトリーシステムが故障していたために走行中はエンジンの異常に気付かなかったのだ。

 代わってトップに立った2号車のアウディR10(カペッロ/クリステンセン/マクニッシュ組)はピットスタートこそ余儀なくされたが、その後はトラブルなく走行。最終的に2番手に3周の差をつける圧倒的な強だで優勝を飾った。ディーゼル車がスポーツカー耐久レースで勝利を収めたのは史上初の快挙。

 歴史的勝利を飾ったアウディAGのマーティン・ウィンターコーン取締役会長は「アウディがモータースポーツの歴史に新しいページを記した。スポーツカー耐久レースで、アウディが初めてディーゼル搭載マシンで勝利を記録した。TDIテクノロジーの技術力の高さが証明された」と語っている。