F1日本GP、雨の富士でハミルトンが今季4勝目

▲「いろんなことがあったね、長いレースだったよ。チームが本当に一生懸命頑張ってくれた」と優勝したルイス・ハミルトン(中央)。タイトル獲得に大きく前進した。

▲初表彰台を獲得したヘイキ・コバライネン(右)は、「作戦がうまくいった。表彰台に上がれて嬉しいよ。キミ(・ライコネン)のプッシュを抑えることができてよかった」

▲3位キミ・ライコネンは、「難しいレースだったが表彰台に上がれてよかった。ドライ用のセットアップだったのでパーフェクトな状態ではなかった」

▲ホームグランプリに臨んだスパイカーの山本左近は12位、スーパーアグリの佐藤琢磨は15位で完走を果たした。
 2007年F1世界選手権第15戦日本GPは富士スピードウェイで決勝を行い、雨の難しいコンディションのなか完璧な走りをみせたマクラーレンのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンで今シーズン4勝目を飾った。2位はルノーのヘイキ・コバライネンで初表彰台を獲得。3位にフェラーリのキミ・ライコネンが続いた。

 日曜日の天候も雨になり、決勝は気温15度、路面温度20度のウエットコンディション。エンジン交換を行った予選6番手のニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)が10グリッド降格して16番グリッドからのスタートに。また、予選15番手(14番グリッド)のビタントニオ・リウッツィ(トロロッソ)はピットスタートを選択した。

 激しいウエットコンディションのためレースはエクストリームウェザータイヤ装着が義務づけられ、セーフティカー先導でスタートになった。ここで早くもフェラーリ陣営が動き出す。3周目にマッサ、翌周ライコネンと立て続けにピットに入りエクストリームウェザーに交換する。レース後のライコネンのコメントによると、チームに事前に知らされなかったようで、スタンダードウエットでスタートしていたフェラーリ勢はマッサ20番手、ライコネン21番手で隊列に復帰する。

 そしてセーフティカーがピットロードに入り、19周目にレースが始まると、ハミルトンがアロンソを抑え首位の座をキープ。以下、ベッテル、ウエバー、バトン、フィジケラ、コバライネン、クビカと続く。後退したライコネンは1周で14番手まで順位を挽回。その一方で後方ではアクシデントが多発し、ハイドフェルドと接触したバトンがフロントウイングを失い緊急ピットイン。佐藤琢磨も23周目にピットに入り破損したフロントノーズの交換を行う。

 スリッパリーなコンディションのなか首位ハミルトンは2番手アロンソに3秒差をつけ快走。ベッテルもトップから14秒遅れながら3番手をキープし周回を重ねている。レースをリードするマクラーレン勢は28周目アロンソ、翌周ハミルトンと立て続けにピットイン。代わって首位に立ったベッテルも32周目にピットに向かう。そして全車1回以上のピットストップを終えた41周目にハミルトンが再びトップに浮上する。しかし、チームメイトのアロンソはヘアピン手前でコントロールを失いスピンを喫しクラッシュ。僚友とタイトルを争っていたアロンソはリタイアに終わり、マシン除去のためセーフティカーが導入された。

 しかしアクシデントはその後も続き、2度目のセーフティカーラン中の46周目には3番手ベッテルが前を行くウエバーに追突。今季初表彰台目前だった両者はリタイアに終わってしまう。そしてレースは49周目に再スタート。すると7番手ライコネンがハードプッシュをみせ3番手に浮上し、前を行く同郷のコバライネンを追う。一方で、後続との間に充分なリードを築いた首位ハミルトンはリスキーなコンディションのなか終盤も安定したペースで周回しそのままトップチェッカー。今季4勝目を挙げた。2位コバライネン、3位ライコネン、4位クルサード、5位フィジケラ、6位マッサ、7位クビカ、8位リウッツィまでがポイントを獲得している。

■2007F1第15戦日本GP決勝
Pos.ドライバー(チーム)周回数
1 ルイス・ハミルトン(マクラーレン)67
2 ヘイキ・コバライネン(ルノー)67
3 キミ・ライコネン(フェラーリ)67
4 デビッド・クルサード(レッドブル)67
5 ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)67
6 フェリペ・マッサ(フェラーリ)67
7 ロバート・クビカ(BMWザウバー)67
8 ビタントニオ・リウッツィ(トロロッソ)67
9 エイドリアン・スーティル(スパイカー)67
10 ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)67
11 ジェンソン・バトン(ホンダ)66
12 山本左近(スパイカー)66
13 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)66
14 ニック・ハイドフェルト(BMWザウバー)65
15 佐藤琢磨(スーパーアグリ)65

以下リタイア
ラルフ・シューマッハ(トヨタ)55
アンソニー・デビッドソン(スーパーアグリ)54
ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)49
セバスチャン・ベッテル(トロロッソ)46
マーク・ウェバー(レッドブル)45
フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)41
アレキサンダー・ブルツ(ウィリアムズ)19