WRCアルゼンチン優勝はローブ、ペターに突如の不運

▲今シーズン3勝目、アルゼンチン4連覇を果たしたシトロエン・トタルのセバスチャン・ローブ。これでドライバーズ選手権トップに浮上した。

▲スバルのクリス・アトキンソンは2位に入るも、「ペター(・ソルベルグ)のリタイアは、チームにとっても本当に残念だった」とコメント。

▲ポディウムフィニッシュ目前のSS19で電気系統のトラブルからラリーを終えることになったペター・ソルベルグ。

▲「ペターには本当に申し訳なく思っている。悔しいが、今後のシーズンに手応えを感じたのも事実だ」と、SWRT代表のデビッド・リチャーズ。
 2008年WRC(世界ラリー選手権)第4戦ラリー・アルゼンチンは、3月30日にDay3(SS19〜SS21/42.67km)を行い、シトロエン・トタルのセバスチャン・ローブが今シーズン3勝目を飾った。2位はスバルのクリス・アトキンソンで、前日2番手につけていたペター・ソルベルグは、まさかのトラブルでリタイアに終わっている。

 最終日は僅か3ステージ計42.67km。上位陣のタイム差は大きく開いているため、「フィニッシュを目指すだけ」と、ローブはいつも通りのサンデードライブを宣言。ところが、この日のオープニングとなったSS19で思わぬドラマが待っていた。

 2番手を走行していたペター・ソルベルグのインプレッサWRC2007が、ステージ中盤で突然ストップ。P.ソルベルグとコドライバーのフィル・ミルズは、コースサイドで必死の修理を試みるが、時間内にマシンが動き出すことはなかった。

 チームメイトのP.ソルベルグが脱落したことで、アトキンソンが2番手に浮上。2戦連続で2位フィニッシュを果たしたものの、「ペター(・ソルベルグ)の件は本当に残念だ。でも、僕自身はこのハードなイベントでポディウムに上がれたのはうれしいし、スバルが復活しつつある事を証明できたはずだ」と複雑な表情を見せた。

 一方、残された3ステージも完璧なペースコントロールで走りきったローブは、メキシコに続くシーズン3勝目。初日のミッコ・ヒルポネンの脱落後は、楽な展開にみえたが、「初日のコンディションはコースにいるだけで精一杯だった。本当にタフなラリーだった」と振り返る。この結果、ローブはドライバーズ選手権でヒルボネンを逆転し首位に浮上した。

 WRC次戦は初開催のヨルダン。デッドシー(死海)をホストタウンに、中東地域で初のWRCは4月24日に開幕する。

 併催イベントのPCWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)第2戦アルゼンチンDay3は、アンドレアス・エイグナーが首位の座を守りきってPCWRC初優勝を飾った。奴田原文雄は4位フィニッシュ。また、Day2でサスペンショントラブルに見舞われストップしていた新井敏弘はリタイアを決め、最終日には出走しなかった。

■2008WRC第4戦アルゼンチン最終結果トップ8
1.セバスチャン・ローブ(シトロエンC4 WRC)
2.クリス・アトキンソン(スバル・インプレッサWRC 2007)
3.ダニエル・ソルド(シトロエンC4 WRC)
4.コンラッド・ローテンバッハ(シトロエンC4 WRC)
5.ミッコ・ヒルボネン(フォード・フォーカスRS WRC07)
6.フェデリコ・ヴィラグラ(フォード・フォーカスRS WRC07)
7.ジジ・ガリ(フォード・フォーカスRS WRC07)
8.アンドレアス・エイグナー(三菱ランサーエボリューションIX)