【東モ07】次期アウディA2は“電動クワトロ”搭載?

▲アウディが世界初公開したメトロプロジェクト・クワトロは、Bセグメントのスタディ。全長4m以下とコンパクトだ。

▲エクステリアはAピラーからCピラーに繋がるアルミニウム製アーチが個性的。スポーティな外観と広い室内空間を両立した。

▲インパネはドライバー中心にデザインされている。エアコン操作スイッチやエアベントはジェット機のイメージだ。

▲室内は独立4座のレイアウト。ラゲッジフロア下には後輪駆動用の電気モーターが見える。電気のみで100km走行可能だ。
 アウディAGは、10月24日に始まった第40回東京モーターショーのプレスデーで、3ドア・4シーターのBセグメント・ハッチバックのデザインスタディ、メトロプロジェクト・クワトロを世界初公開した。

 このモデルはオートマチック・スタート/ストップ機能を備えた最高出力150ps/5500r.p.m.、最大トルク24.5kg-m/1600〜4000r.p.m.の1.4リッター直4直噴ターボの1.4TFSIを搭載。トランスミッションはパドルシフトによる素早い変速が可能な2ペダルM/TのSトロニックを組み合わせ、前輪を駆動する。また、後輪駆動用に41ps、20.4kg-mを発揮する電気モーターを装備。通常は2WD(FF)で走行し、加速時には4WDの“クワトロ”に変身する。この結果、0〜100km/h加速7.8秒、最高速度201km/hという優れた動力性能を実現した。

 電気モーターはリチウムイオンバッテリーの電力で駆動。このバッテリーは非常に大容量で、電気モーターのみで100kmも走行可能なうえ、この時の最高速度は100km/hを超えるという。ただし、バッテリーの残量が20%を割るとエンジンが始動する。

 バッテリーの充電は減速時の回生ブレーキのほか、家庭用電源からも可能。充電コストは相対的に電気代が高いドイツでは100kmあたり約6.5ユーロ(約1056円)で、プレミアム・ガソリンに対しておよそ70%の節減となる。ガソリン・エンジン主体の走行における燃費は20.4km/リッターで、こちらは純粋なガソリン・エンジン車と比較して車輌重量が70kg増加しているにもかかわらず16%向上。CO2排出量も112g/kmと非常に低く抑えられている。

 ボディサイズは、全長3910mm、全幅1750mm、全高1400mmとコンパクト。ホイールベースは2460mmとなっている。

 フロントがマクファーソンストラット、リアは4リンクのサスペンションには、R8やTTにも設定されている磁性流体による減衰力制御を実現したアウディマグネティックライドを採用。減衰力設定が異なる2種類のモードを設定し、乗り心地と運動性能を高次元で両立させた。

 エクステリアは格子状のグリルを持つ大開口のシングルフレームグリルや、アグレッシブな印象を演出するLEDヘッドライト、AピラーからCピラーまでつながるアルミニウム製アーチなどが特徴だ。

 独立した4脚のシートが備わるインテリアは、クラストップレベルの広さを確保。余計な装飾を施さないことですっきりしたイメージとなっている。インパネは各種操作系をドライバー中心にレイアウト。エアコンのスイッチやエアベントはジェット・エンジンを髣髴とさせる形状を採用し、丸型のホワイトメーターとともにスポーティな印象を演出している。

 センターコンソールには、車輌へのアクセス認証システムや携帯電話、ナビゲーション、オーディオ/ビデオプレーヤーとして機能する、車外へ携帯可能なアウディ・モバイルデバイスを装備。iPodのようなデザインのこのポータブルユニットは、車輌システムのコントロールユニットとしても機能する。

 果たしてこのスタディが、将来の量産モデルに繋がるのか、公式のアナウンスはないが、これまでエントリーモデルの役割を担っていたA2(すでに生産終了)の次期モデルを示唆していると考えると納得がいく。プラグイン・ハイブリッドのパワートレインはまだ現実的とは言い難いが、小排気量直噴ターボ・エンジンと2ペダルM/Tの組み合わせは、グループ企業であるVWが強力に拡大している方向であり、電動4WDも4WD車の燃費効率向上策として現実的だ。近い将来、“電動クワトロ”が設定された新型A2がデビューするかもしれない。
(文:竹花寿実、写真:前田恵介)

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●アウディAG
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