【LA07】北米のフルサイズSUVにもハイブリッド化の波

▲フルサイズSUVのクライスラー・アスペンとダッジ・デュランゴのHEMIハイブリッドが発表。発売は2008年中頃だ。

▲2台のHVは旧ダイムラー・クライスラーがGMおよびBMWと開発した2モード・ハイブリッド・システムを搭載。写真はアスペン。

▲2モード・ハイブリッド・システムは5.7V8HEMIと組み合わせ、最大40%もの燃費向上を実現した。写真はデュランゴ。

▲2モード・ハイブリッド・システムは、4A/Tの内部に定速用と高速用のふたつのモーターを組み込んだ構造となっている。
 クライスラーは、今回のロサンゼルス国際自動車ショーで、フルサイズSUVのクライスラー・アスペンとその兄弟モデルであるダッジ・デュランゴのハイブリッド仕様、アスペンHEMIハイブリッドとデュランゴHEMIハイブリッドを発表した。

 この2台は、クライスラー初の量産ハイブリッド・モデル。どちらも最高出力345hp/5300r.p.m.、最大トルク52.5kg-m/4200r.p.m.の5.7リッターV8HEMIエンジンを搭載。これに旧ダイムラー・クライスラーとGM、BMWが共同開発した2モード・ハイブリッド・システムを組み合わせ、従来のV8HEMIエンジン搭載モデルと比較して25%以上、最大40%もの燃費向上を実現している。

 2モード・ハイブリッド・システムは、4枚の固定ギアを持つA/Tに、低速用と高速用のふたつの電気モーターを組み合わせたもので、通常の5A/Tと置き換えるかたちで搭載。電気モーターは、ふたつ合わせて最高出力87hp、最大トルク32.5kg-mを発揮し、システム合計出力は385hpにもなる。ちなみに、駆動方式は4WDだが、通常モデルとは異なりハイ/ロー2段の副変速機は省略されている。

 発進時やごく低速時には電気モーターのみで走行可能。また、定速走行時はV8エンジンだけで走行する。さらに、追い越し加速時や牽引時、急坂登坂時などはエンジンと電気モーターを併用することで、力強い動力性能を発揮する。

 一方で、定速用と高速用のふたつの電気モーターが備わるため、速度レンジに関わらずエネルギー効率の向上を実現。電気モーターは回生ブレーキとしても働き、制動エネルギーを300Vの大容量ニッケル水素バッテリーに充電する。さらに、V8HEMIエンジンは4気筒のみで走行する気筒休止モードも備わっている。

 生産は現在アスペンとデュランゴの生産を行っているデラウェア州のニューアーク工場が担当。2008年中頃に2009年モデルとして発売される予定だ。

●クライスラー
http://www.chrysler.com/
●ダッジ
http://www.dodge.com/