【デトロイト08】三菱もディーゼル4WDクーペを発表

▲三菱コンセプトRAは環境性能に優れた2.2直4ディーゼルを搭載した高性能4WDクーペ。露出したエンジンカバーが目を引く。

▲ボディサイズはポルシェ911ターボを若干幅広くしたくらい。2635mmのホイールベースは、全長の割にとても長い。

▲インテリアは上質な自然素材を多用することで安心感を高めた。インパネはドライバーの負担軽減を図るレイアウトを採用。
 三菱自動車と北米三菱自動車は、1月13日に開幕したデトロイトショーで、次世代スポーツクーペのコンセプトカー、コンセプトRAを世界初公開した。

 今にも走り出しそうなアグレッシブなスタイリングが印象的なこのモデルは、パワーユニットに最高出力204ps、最大トルク42.8kg-mの2.2リッター直4DOHCクリーン・ディーゼル・エンジンを搭載。このエンジンは連続可変バルブタイミング・リフト機構のMIVECに加え、コモンレールとピエゾ式インジェクターによる燃料噴射装置の採用などにより低圧縮比を実現。さらに最適な過給圧が得られるVD(バリアブル・ディフューザー)/VG(バリアブル・ジオメトリー)ターボチャージャーを装備し、優れた出力性能を実現した。

 さらに、DOC(ディーゼル用酸化触媒)とNTC(NOxトラップ触媒)、DPF(粒子状物質フィルター)を組み合わせた新触媒システムを採用。米国の排出ガス規制であるTier2 Bin5をクリアすることを目指している。

 トランスミッションは、ランサー・エボリューションXにも搭載されている6段2ペダルM/TのツインクラッチSSTを採用。駆動方式はフルタイム4WDで、車輌運動統合制御システムのS-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)を搭載。コンセプトRAではACD(アクティブ・センター・デファレンシャル)とAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)、スポーツABS、ASC(アクティブ・スタビリティ・コントロール)に加え、アクティブステアリングとアクティブダンパーの統合制御も実現した。

 ポルシェ911のワイドボディ車より45mm幅広い全長4445mm、全幅1895mm、全高1315mmのボディは、外板に耐衝撃性とリサイクル製に優れた樹脂パネルを使用。ボディ構造にはアルミ押し出し材とアルミダイキャスト材を組み合わせたアルミフレーム構造を採用し、軽量化と優れた衝突安全性能を両立させた。

 三菱の新デザイン・アイデンティティである台形グリルと逆スラントノーズを備えたエクステリアは、“三菱自動車の技術のショーケース”をテーマに、S-AWCによる卓越した運動性能を表現。21インチの大径アルミホイール&285/30R21タイヤや、力強く張り出した前後フェンダーが躍動感のある流麗なボディラインを引き締めている。また、バットブラック仕上げのボンネットフードはエンジンカバーを露出させたデザインとし、機械的で力強い印象を演出している。

 インテリアは“先進と伝統との融合”をテーマにデザインされた。インパネまわりは必要最小限のインフォメーションパネルと操作系を最適に配置した“ラップアラウンド・コントロール・レイアウト”を採用。ドライバーの負担軽減を図り、運転に集中できる空間とした。さらに、上質な自然素材を多用するなど、安らぎ感のある空間作りにも配慮している。

 今回のデトロイトショーで同時に公開されたアウディR8・V12TDIもそうだが、環境性能に優れた高性能ディーゼル・エンジンを搭載したハイパフォーマンス・クーペのコンセプトは、現在のトレンドであるようだ。

・デトロイトショー2008パーフェクトガイド

●三菱自動車
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/