【デトロイト08】ピックアップにダウンサイジングの波

▲トヨタA-BATは全長4605mmとコンパクトなハイブリッド・ピックアップ・トラックのコンセプト。日本でも現実的なサイズだ。

▲ベッド長は後席とテールゲートを倒すことで2438mm(8フィート)に拡大。テールゲート下部には引き出し式収納も装備。

▲オレンジのシートやトリムが鮮やかなインテリアは、カーボンやアルミを多用。ダッシュボードには太陽電池が備わる。

▲観音開きドアはBピラーレス構造。リアシートはバックレストが前方に倒れるほか、座面はベッド下にスライド収納可能だ。
 トヨタ・モーター・セールスは、1月13日に開幕したデトロイトショーでハイブリッド・パワートレインを搭載した小型ピックアップ・トラックのコンセプト、A-BATを発表した。

 このモデルは、モノコック・ボディを採用したFF車ベースのハイブリッド・ピックアップ・トラックのコンセプト。パワートレインの詳細は不明だが、おそらくハリアー・ハイブリッド(海外名:レクサスRX400h)の現行または次期モデルと深い関係を持っていると考えられる。

 ボディサイズは全長4605mm、全幅1890mm、全高1625mmで、現行タコマのレギュラーキャブ仕様より200mm以上短い。一方、2850mmのホイールベースはタコマ・レギュラーキャブより70mm程長くなっている。

 ショルダーラインを高めに取り、AピラーとCピラーを大胆に寝かせることで、力強さとスポーティさを同時に表現しエクステリアは、ピックアップ・トラックの新しいスタイルを表現。市街地走行における乗用車的なハンドリングと優れた燃費性能、高速走行における快適な乗り心地を目指したモデルであることを感じさせる。

 Bピラーレスの両側観音開きドアを備えたダブルキャブの室内は4人乗りとされ、リアシートはベッド(荷台)との仕切りをシートバックに格納したうえでバックレストを前方に倒すことが可能。テールゲートを倒した状態にすれば、通常1219mm(4フィート)のベッド長は最大2438mm(8フィート)にまで拡大でき、北米で標準的な4×8フィートのベニヤ板が積載可能となる。

 インテリアはインパネやセンターコンソール、シートなどにカーボンファイバーやアルミニウムなどを多用し、軽量かつモダンなデザインとされた。最大の特徴はダッシュボード上に備わる半透明の太陽電池パネルで、格納式のポータブルナビや、センターコンソールに収納されている携帯バッテリーパックの充電や、インフォメーション・ディスプレイのバックライト電源に用いられる。

 年々深刻化する地球温暖化やガソリン価格高騰の影響で、北米の消費者がより燃費性能に優れたクルマに注目するなか、これまで北米の自動車文化の象徴とされてきたピックアップ・トラックは、その大きさゆえの燃費の悪さから悪者扱いされる風潮がある。しかし、ピックアップ・トラックは北米において生活の道具。“サスティナブル・モビリティ”を実現するために、ピックアップ・トラックがハイブリッド化し、かつ小型化するのは時代の流れといえるだろう。

・デトロイトショー2008パーフェクトガイド

●トヨタ・モーター・セールス
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