新型SLクラスのAMGバージョン発表、SL63AMG新設定

▲左が63、右が65。フロントバンパー中央下部分や、エグゾーストパイプの形状など、よく見ると細部が若干異なる。

▲エクステリアはアグレッシブさで先代を上回る。63、65とも、ベンツ自慢の開閉式ハードトップ、バリオルーフ仕様を装着。

▲SL65AMGのインテリア。基本的にカーボンパネルなどの装飾パーツ以外はほぼ、素のSLと変わらない。

▲AMGスピードシフトMCT を搭載するSL63AMGはシフトレバー周りが65とは異なっている。シート表皮も65とは別物。
 ダイムラーAGは、先日マイナーチェンジした新型メルセデス・ベンツSLクラスのハイパフォーマンス・バージョンであるSL63AMGとSL65AMGを同時に発表した。

 新型SLクラスのAMGバージョンは、新デザインの前後バンパーやブラックのラジエターグリル、専用ボンネットフード、専用サイドエアアウトレット、専用19インチ・アルミホイールなどを装着。従来以上に力強いスタイリングを手に入れた。

 注目は従来のSL55AMGに代わって登場したSL63AMGだ。パワーユニットはS63AMGロングやCL63AMGも積む最高出力525hp/6800r.p.m.、最大トルク64.2kg-m/5200r.p.m.の自然吸気6.2リッターV8DOHCを搭載。トランスミッションはパドルシフトを備えた新開発7A/TのAMGスピードシフトMCT・7スピード・スポーツ・トランスミッションを組み合わせる。

 ダイムラーAGとメルセデスAMG・GmbHが共同開発したこのトランスミッションは、トルクコンバーターの代わりにコンパクトな発進用湿式クラッチが備わる点が特徴。素早い変速とM/T並みにダイレクト感のあるスポーティな走りを実現した。ちなみに“MCT”は“マルチ・クラッチ・テクノロジー”を意味する。

 “C(コンフォート)”、“S(スポーツ)”、“S+(スポーツ・プラス)”、“M(マニュアル)”の4つのドライブ・モードが備わる点も、このトランスミッションの特徴だ。“C”モードではゆったりした変速に加えて抑えたエンジン出力特性により快適な走りを実現。“S”モードでは“C”モードに対して変速スピードが20%短縮されるうえ、より高回転で変速する。“S+”モードではさらに変速スピードが20%短くなり、“M”モードではさらに10%短縮され、“C”モードの半分の時間で変速するほか、エンジンももっとも過激な出力特性となる。

 シフトレバーまたはパドルシフトによるシフトダウンは、7→4速または5→2速のように3段連続で可能。“C”モード以外であればダブルクラッチ機能がつねにアクティブで、つねに正確なブリッピングを行う。

 シャシーもさらにスポーティに進化した。AMGスポーツサスペンションは、専用セッティングのABC(アクティブ・ボディ・コントロール)に合わせて最適にチューニング。ESPもオン/オフに加えてESPスポーツ・モードを備えたESP・o(正確にはoウムライト)に変更されている。

 さらにSL63AMGはレーススタート機能を搭載。これはF1のローンチ・コントロールに似た機能で、停止状態からの最大限の発進加速を実現するものだ。使用する場合は、まずESP・oをスポーツ・モードに切替えたうえでブレーキペダルを左足で踏み、そのまま右側のパドルシフト(アップ)を1回操作。そしてブレーキペダルを踏んだまま右足でアクセルペダルを床まで踏み込み、ブレーキペダルをリリースする。するとホイールスピンすることなく猛烈な勢いで加速。速度リミッターが作動する250km/hに達するか、アクセルペダルを緩めるまで自動的にシフトアップし続ける。ちなみに0〜100km/h加速は4.6秒だ。

 一方、SL65AMGは、従来どおり最高出力612hp、最大トルク102.0kg-mの6.0リッターV12ツインターボを搭載。トランスミッションは3種類のドライブ・モードを搭載したAMGスピードシフト5A/Tを組み合わせる。0〜100km/h加速は4.2秒だ。

 発売時期は4月。価格は19%の付加価値税込みでSL63AMGが14万5239ユーロ50セント(約2300万円)、SL65AMGは22万1518ユーロ50セント(約3500万円)。強化ブレーキやLSD、19インチ鍛造アルミホイール、AMGパフォーマンス・サスペンションなどがセットのAMGパフォーマンスパッケージは、19%の付加価値税込みで1万1305ユーロ(約179万円)となっている。

●メルセデス・ベンツ
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