【ジュネーブ08】ディーゼル・ハイブリッドのBMW・X5

▲ヴィジョン・エフィシエントダイナミクスは“ベスト・オブ・ハイブリッド”を目指したディーゼル・ハイブリッド車だ。

▲エクステリアは空力性能を重視して改良。ホイールやドアミラー、リアルーフスポイラーなどの形状がベース車と異なる。

▲2.0直4ディーゼルは204bhpを発揮。マイルド・ハイブリッド・モジュールはダイムラーと共同開発したものを採用した。

▲リチウムイオン・バッテリーは車輌後部に搭載。充電はモーター/ジェネレーターのほか、太陽電池パネルからも行われる。
 BMWは、3月4日に開幕する第78回ジュネーブ国際自動車ショーで、ハイブリッド・システムを搭載したSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)のコンセプトカー、ヴィジョン・エフィシエントダイナミクスを世界初公開する。

 このコンセプトカーは、X5をベースに“ベスト・オブ・ハイブリッド”を目指して開発。大型SAVのパフォーマンスと快適性、使い勝手を犠牲にせずに、燃費性能向上とCO2排出量低減を両立させた。

 ハイブリッド・システムには、BMWとダイムラー、GMの3社が共同開発した2モード・ハイブリッド・システムではなく、ダイムラーと2社で共同開発したマイルド・ハイブリッド・モジュールを採用。エンジンは、世界で初めて1リッターあたり100bhp以上の出力性能を実現した、最高出力204bhp/4400r.p.m.、最大トルク40.8kg-m/2000〜2250r.p.m.の新開発2.0リッター直4直噴ディーゼル可変ツインターボを搭載。これに20bhp、21.4kg-mを発揮する小型モーター/ジェネレーターと、BMWがZFゲトリーベ社と共同開発した高効率8A/Tを内蔵したマイルド・ハイブリッド・モジュールを組み合わせた。駆動方式はベース車と同じくフルタイム4WDのxDriveを採用している。

 システム合計出力は224bhpを実現。ディーゼル・エンジンにはアイドリング・ストップ機能も搭載した。この結果、燃費性能はEUテストサイクルで15.3km/リッターという優れた数値を実現。CO2排出量も172g/kmという低い数値を達成している。一方で、0〜100km/h加速8.9秒という十分な動力性能も確保した。

 ハイブリッド・モジュール内蔵のモーター/ジェネレーターは、減速時には回生ブレーキとしても作動。回収した電気エネルギーは、ラゲッジ・コンパートメントに搭載した定格電圧120Vの高性能リチウムイオン・バッテリーに蓄電される。

 リチウムイオン・バッテリーの充電はルーフに搭載した太陽電池パネルからも行われる。この太陽電池パネルは1.0平方メートルの面積を持ち、1kWhの発電能力を備えている。ここで作られた電力は、充電以外にもトランスミッション・オイルの余熱にも用いられ、エネルギー効率が落ちるウォームアップ時間の短縮に貢献する。さらに、車内の換気やオーディオ、携帯電話の充電など、アクセサリー類の電源としても使用される。

 アルミホイールも空力効率を最重視した形状とされた。プロペラ状の個性的なデザインが目を引くこのホイールは、車輌全体の空気抵抗を低減する効果を発揮。たとえば160km/hで走行する場合、パワートレインに求められる出力を1.36bhp低減する効果があるという。

【BMWヴィジョン・エフィシエントダイナミクス 関連ニュース】
・BMWとダイムラー・クライスラーがHVを共同開発

●BMW
http://www.bmw.com/