【ジュネーブ08】新型フィエスタは小型車の新基準

▲新型フォード・フィエスタが初公開。新型はコンパクトカーの新たな基準となることを目指して全方位的に進化を果たした。

▲エクステリアはヴァーヴ・コンセプトのデザインをほぼそのまま踏襲。ボディサイズは先代からひと回りコンパクトになった。

▲3ドアと同時に5ドア仕様も登場。3ドアに負けないスポーティなスタイリングが魅力だ。アルミホイールは17インチを装着。

▲インテリアもヴァーヴ・コンセプトのデザインを踏襲。充実した装備内容にはBセグメントとして初採用のものも多い。
 フォードは、今回のジュネーブショーで、2008年秋に欧州で発売予定の新型フィエスタを世界初公開した。

 内外装ともフォードの“キネティック・デザイン”による大幅にスポーティかつスタイリッシュなルックスに生まれ変わった新型フィエスタは、2007年秋以降にフランクフルトショー(3ドア・ハッチバック)と広州ショー(4ドア・セダン)、デトロイトショー(4ドア・セダン)で公開されたヴァーヴ・コンセプトの量産バージョン。事前情報では3ドア・ハッチバックのみの公開と思われたが、3ドアと5ドアの2タイプが同時デビューとなった。

 欧州フォードが“コンパクトカーの新たなベンチマーク”となることを目指して開発した新型は、デザインや品質、上質感、快適性、装備内容、ハンドリング、安全性などが先代から大幅に進歩。ロードノイズや風切り音、パワートレインノイズも徹底的に低減し、コンパクトカーとして極めて優れた静粛性も実現したという。

 ボディサイズは全長3692mm、全幅1654mm、全高1380mmで、現行フィエスタよりひと回りコンパクト。ホイールベースは2489mmで、現行モデルから若干伸びた。ちなみに新型は、先代と同様にプラットフォームをマツダ・デミオ(海外名:マツダ2)と共用している。3サイズはデミオよりひと回りコンパクトだが、ホイールベースは同一となっている。

 デミオと多くの共通点を持つ新型フィエスタは、デミオと同様に先代から大幅な軽量化を果たした。同時に燃費性能も格段に向上。省燃費な“エコネティック(ECOnetic)”バージョンでは100g/km以下という超低CO2排出量も達成した。

 パワーユニットは、ガソリン・エンジンが最高出力115psのTi-VCT(吸気側可変バルブタイミング機構)付き1.6リッター直4のほか、91psの1.4リッター直4、80psまたは60psの1.25リッター直4の3種類5タイプ。ディーゼルは、90psの1.6リッター直4と68psの1.4リッター直4の2種類を設定。トランスミッションは5M/Tが標準だが、1.4直4ガソリンには4A/Tも用意される。

 装備面では、エンジンスタートボタンによるキーレススタートシステムのほか、Bluetooth携帯電話接続機能などを備えたHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)センタースタック、MP3プレーヤーが接続できる外部入力端子およびUSB端子、インテリアをエレガントに演出するアンビエント・インテリアライト、給油作業の負担を低減するイージーフューエル機構など、これまでモンデオやS-MAXなど上級モデルのみに用意されていた装備を標準またはオプションで設定。ライバルを圧倒する充実した装備内容とした。

 生産はドイツのケルン工場でスタートし、2009年前半にはスペインのバレンシア工場でも開始。その後アジアや北米でも生産が開始され、2010年にかけて世界中に“フィエスタ”の車名で導入される予定。ただし、販売戦略の関係で日本市場へ導入される可能性は低いと考えられる。

・ジュネーブショー2008パーフェクトガイド

●フォード
http://www.ford.com/