VWがプラグインHVのゴルフ・ツインドライブを発表

▲ゴルフ・ツインドライブは、電気モーターによる走行をメインに設計された次世代プラグイン・ハイブリッド車だ。

▲ボンネットフードの下にはエンジンと並んでふたつの電気モーター収まっている。電気のみの航続距離は約50kmを実現。

▲大容量バッテリーはラゲッジフロア下に搭載。走行試験ではリチウムイオンバッテリーの検証も重要な項目となっている。

▲メーターパネルはタコメーターの変わりにパワーメーターを装備。ナビゲーションシステムはエネルギーモニター機能も搭載。
 6月26日、フォルクスワーゲンAGはドイツ連邦政府が主宰する“Flottenversuch Elektromobilitaet(フリート試験走行:エレクトロモビリティ)”のキックオフイベントとして、ベルリンにあるVWのAutomobil Forum(アウトモビル・フォルム)において、次世代プラグイン・ハイブリッド車であるゴルフ・ツインドライブ(TwinDrive)の試験走行車を発表した。

 ゴルフ・ツインドライブは、電気モーターのみで約50kmの航続距離を実現した、外部電源による充電が可能なプラグイン・ハイブリッド車。従来のハイブリッド車とは異なり、電気モーターによる走行をメインの走行モードに、エンジンによる走行を副走行モードに設定している点が最大の特徴だ。

 100km走行時の電力および燃料の消費量は、8kWhと2.5リッター。最高出力は130kW(176ps)で、現行ゴルフGT・TSIとゴルフGTIの中間程度となっている。

 ドイツでは、現在消費されている電気エネルギーの13%をすでに風力でまかなっており、ドイツ政府は2020年までにこれを30%に拡大することを目標にしている。風力以外には水力や太陽エネルギーも利用しており、このような再生可能なエネルギーをモビリティに活用しようと考えている。

 VWは“Flottenversuch Elektromobilitaet”プロジェクトで指導的な役割を果たし、最大20台の試験車輌を投入して実用化に向けた研究を実施する予定。走行試験では電動車輌のコア技術と考えられているリチウムイオン電池の検証も重要な項目となっている。

 リチウムイオン電池は2010年に生産モデルに搭載することを目指し、ドイツ国内外の企業と協力して研究開発に取り組んでいる。VWは今後、駆動システムの長期的な電気感関する研究開発プログラムをさらに拡大する方針だ。

 新しいパワートレインの意義について、フォルクスワーゲンAG会長のDr.マルティン・ヴィンターコルンは次のように語っている。

 「現段階では、自動車は高効率のガソリン及びディーゼルエンジン抜きには考えられません。ただし、将来にはコンセントから充電する電気自動車が間違いなく中心となります。それに向けて、弊社のTDIやTSIエンジンは、電気自動車や高効率の電池と一緒に新しい駆動システムとして組み込まれつつあります。今回発表したゴルフ“TwinDrive”は、排気ガスを発生させない電気モーターが主役の市内走行と、長距離を走れる内燃機関が担当する走行モードを組み合わせています。このクルマは完全な電気駆動式に向かっていくなかで、とても重要なステップなのです。」

●フォルクスワーゲンAG
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