【パリ08】ルノーが考える近未来の最上級ツアラー像

▲ルノー・オンデリオスは、高い快適性と環境性能を備えた、ルノーが考える近未来の最上級クロスオーバー・ビークルだ。

▲エクステリアは航空機をモチーフにデザインされCd値0.29を実現。カーボンとポリカーボネートを多用して軽量化も図っている。

▲室内にはスリムでモダンなデザインの6脚の独立シートが備わる。左右のドアは上下2分割とすることで優れた乗降性を実現。

▲インパネはシンプルかつ未来的なデザイン。ダッシュボード前方にはドアミラーカメラの映像を表示するモニターが備わる。
 ルノーは、今回のパリショーで独自のディーゼル・ハイブリッド・システムを搭載した、未来の最上級クロスオーバー・ビークルのコンセプトであるオンデリオス(Ondelios)を発表した。

 オンデリオスは、環境に配慮しながらビジネスクラス並みの快適な乗り心地を実現した、ルノーが考える近未来の最上級ツアラーのイメージを具現化したもの。快適で洗練された長距離旅行を好む人のために開発された。

 ボディサイズは全長4805mm、全幅1998mm、全高1605mmで、ポルシェ・カイエンより70mm程幅広く、100mm程背が低いくらい。ホイールベースは2895mmで、カイエンより40mm程長い。

 まるで戦闘機のキャビン前後を切断したかのような流線型ボディは、まさに航空機にインスピレーションを受けてデザインされ、極めてエレガントなイメージとともにCd値0.29という優れた空力性能を実現。また、ボディパネルはカーボン、ガラスエリアはポリカーボネートで製作することで軽量化も達成した。さらに、いくつかの外装パーツにはリサイクル性に優れた天然亜麻繊維を用いている。

 室内は3列6人乗りで、スリムでモダンなデザインの6脚の独立シートを装備。インパネまわりはシンプルな造形としながら、ダッシュボード前方や全面パネルにドアミラーカメラの映像をはじめとしたさまざまな情報を表示する機能を持たせた、クールで未来的なデザインとなっている。

 ハイブリッド・システムは、最高出力205hp、最大トルク45.9kg-m/1700〜3800r.p.m.の2.0リッター・ディーゼルターボのM9R型2.0dCiエンジンと、7段デュアルクラッチ・トランスミッション、27hpを発揮する2個の電気モーター、4kWhの出力性能を持つリチウムイオンバッテリーで構成。エンジンとトランスミッションはフロントに搭載。モーターは前後にひとつずつ搭載される。

 フロントのモーターは、加速時にエンジンをアシストするほか、回生ブレーキとしても作動。また、アイドリング・ストップ機能において、発進時にエンジンを始動させるセルモーターとしても機能する。リア側のモーターは、ESPがトラクションを失ったと感知した場合に作動する。つまり、オンデリオスはe4WDのマイルド・ハイブリッド車ということができる。

 この結果、オンデリオスは0〜100km/h加速7.8秒という、クロスオーバー・ビークルとしては優れた加速性能を実現しながら、欧州複合モード走行において22.2km/リッターという優れた燃費性能と、わずか120g/kmという極めて少ないCO2排出量を達成した。

 オンデリオスは、その極めてアバンギャルドなスタイリングに目が行きがちだが、ディーゼル・ハイブリッド・システムを採用したルノー版ハリアー・ハイブリッドだと考えれば、じつは意外に現実的なコンセプトなのかもしれない。ちなみに、今回のパリショーには、ルノーと同じフランスのメーカーであるプジョーとシトロエンもディーゼル・ハイブリッドのクロスオーバー・コンセプトを出展している。

●パリモーターショー2008パーフェクトガイド
http://www.hobidas.com/auto/pms2008/

●ルノー
http://www.renault.com/