VWが現代版シロッコ的コンセプト、アイロックを発表

▲“毒蛇”を意味するバイパーグリーン・メタリックのコンセプト・カー、アイロックは、初代シロッコの現代的解釈だ。

▲伸びやかなラインのルーフは、ダーク・ティンテッド・ガラスで覆われている。リア・バンパーはディフューザー形状だ。

▲センター・コンソールに格納状態のシフト・レバーには、エンジン始動後に操作可能な位置まで起き上がるギミックが備わる。

▲室内は、5点式シートベルトを備えたバケット・シートやハニカム形状のエアコン吹き出し口などでスポーティさを演出。
 フォルクスワーゲンは、将来のスポーツカー像を提案するコンセプト・カー、VWアイロックを発表した。

 このコンセプト・カーは、、今から32年前となる1974年のジュネーブショーで発表されたジョルジェット・ジウジアーロ氏デザインのスポーツカー、初代シロッコを現代流に解釈したもの。大人2人がゆったり座れる室内空間と十分な容量のラゲッジを備えた4シーター・ハッチバックとしてデザインされている。

 ボディサイズは、全長4240mm、全幅1800mm、全高1400mmで、現行ゴルフGTIと比較して15mm長く、40mm幅広く、95mm低くなっている。ホイールベースは2680mmでゴルフより105mm長い。

 パワーユニットには、210hpを発揮するスーパーチャージャーとターボチャージャーを組み合わせた直4TSIエンジンを搭載。トランスミッションには2ペダルM/TのDSGを組み合わせる。だがVWによれば、スポーティな走りが楽しめるならば、150hp以下の過給器付きエンジンを搭載することも考えられるという。

 初代シロッコに敬意を払い、バイパー(毒蛇)グリーン・メタリックに塗装されたエクステリアは、大きく口を開けたアルミ製6角形グリルとつり上がった大型ヘッドランプからなる、ユニークなフロント・マスクが最大の特徴になっている。

 近年の自動車メーカーは、ブランドごとでデザインに統一感を持たせる傾向にあるが、VWは特定のモデルについては他のモデルと明らかに異なるデザインを採用する方針であることを明らかにしている。今回のアイロックは、その“特定の”モデルにあたり、他のVW車とは異なるデザインが与えられた。

 また、ダーク・ティンテッド・ガラスで覆った伸びやかなルーフや、Bピラーを隠して一体感を持たせたサイド・ウインドー形状などを採用することで、ロング・ノーズ&ショート・デッキの古典的なプロポーションとは異なる、モダンなスポーツカー・スタイルを演出している。

 VWによれば、アイロックは“日常ユースの利便性と運転する楽しさ、そして魅力的な価格”を実現するクルマだという。もし市販されればコラード以来のスペシャリティ・カーになる。9月30日に開幕するパリ・モーターショーにはおそらく出展されるはずだが、そのときにはなんらかの発表があるかもしれない。VWの動向に注目だ。

●フォルクスワーゲン
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