自動車アートのススメ、いよいよ完結編!

 さて、趣味の王道「クルマ」を、もっと愉しむための「アート(芸術)」のお話、後編です。前編でもちらりと予告した通り、今回はビッグニュースもお届けできる事になりましたっ! この特集で取り上げた渡邊さんの作品(デジタルリトグラフ)が、趣味の総合ポータルサイト「ホビダス」限定商品第一弾として、リリースされたのです! しかもモチーフは、「日本一速い男」こと星野一義氏が、ドライバー現役時代に駆った“あの”スカイライン。もちろん、ご本人の直筆サイン入りです!  ――という事で、今回はこの限定商品の製作秘話をメインにお届けしましょう。

完成! ホビダス限定商品第一弾!
星野一義直筆サイン入り「スカイラインR32」デジタルリトグラフ


星野氏の走りを象徴する“至高の一瞬”が見事に具現化。しかも星野氏の直筆サイン入り!  ホビダス・ダイレクトにて好評予約受付中です!

 趣味の総合ポータルサイト「ホビダス」から、限定販売アイテム第一弾として登場するのは、極上の自動車アートです!

 卓越したマシンコントロールと尋常ならざるファイティングスピリッツ。縁石に乗り上げ、砂煙をあげつつ、コーナーを激しく攻めるブルーのR32……熱い走りで多くのファンを魅了し続けた“日本一速い男”星野一義氏の、まさに“至高”ともいうべき一瞬が、一枚の作品に凝縮されました! 

 作品を手がけたのは、イラストレイター渡邊アキラ氏。単なる写真とは事なる独特の情感を、精密なる描き込みで表現した氏の作品は、すでに自動車ファンの間ではつとに有名ですが、今回そんな渡邊氏に特別オーダーした作品を、最新テクノロジーを駆使したデジタルリトグラフとして限定50枚のみ製作。しかも、星野一義氏の直筆サイン入りというファン垂涎の仕様なんです!

[限定作品制作秘話]
「今回は“クルマ”というより、“走り”を描きました。」


作品完成間近のアトリエに取材に伺った際のショット。今回は、当記事のために作品の途中段階を写真やスキャニングで記録するという作業もお願いしたので、実は作業の“ノリ”が途切れてしまって困ったのだとか。ありがとうございましたっ!(汗) 

 これまでにも新旧さまざまなクルマを描いてきた渡邊さんが、今回特にこだわったのは“走り”でした。
「誰が見てもそれとわかる、星野さんらしい“熱い”走り。しかもその“最高の一瞬”を描きたいと思いました。いつも資料を準備してから描き始めるんですが、今回は、特に自分のイメージに近い資料を作る事から始めたので、より大変でしたね……。」
 クルマのアングル、細部のディテールはもちろん、サスペンションの沈み具合や縁石に乗り上げて跳ねた前輪の舵角など“走り”を構成する一瞬の細かい部分をも再現するために、さまざまな資料を集め、PCなどを使ってワンシーンに凝縮してから、作画に取りかかったのだそうです。
「ですから、資料集めに約1週間、実製作に約2週間、企画の立ち上げから完成までには、少なくとも1ヶ月はかかってしまいましたね」と、笑いながらおっしゃいますが、我々一般人にとっては、逆にそのスピードと集中力に驚いてしまいます。なんといっても、作画はエアブラシと筆、ペンや色鉛筆などなど、すべてが“手作業”なんですから……。

作品ができあがるまで。

 さて、今回は渡邊さんの特別なご協力により、限定作品の制作過程をご紹介できる事になりました! 順を追って見ていくと、この自動車アート=リアルイラストレーションの製作が、いかに細かく、集中力を要する作業かがおわかりいただけるかと思います。これらの作業ひとつひとつに、渡邊さんがこれまで積み上げてきた経験&ノウハウが詰まっているハズですから、「公開しちゃっても大丈夫なんですか?」と余計な心配をぶつけてみたところ「いや、何も特別な事はやってませんし、見たとしても(そう簡単には)やれませんよ」とのお言葉。物腰やわらかな渡邊さんですが、この一言になんだかアーティストとしての自信というか、プライドを垣間みた思いがいたしました。


■製作過程

(1)

自ら製作した資料(作品の基本的な元となるビジュアル)を参考に下書きを製作、イラストボードにトレースダウンしていく。筆のみを使ってロゴ関係、ウィンカーなどの細かい部分を描き込んでいく。

(2)

ヘッドライト周りを描き込む。ちなみに作業中であるこの部分を除いては、画面全体がマスキングシートでマスキングしてある(すでに描いたウィンカー部分もマスキングされている)。

(3)

エアブラシと筆を併用してボディ部分を描いていく。この時、ボディ以外はすべてマスキングされているので、いかに渡邊さんといえども、作業中ちょっと不安でなんだか落ち着かないのだとか。

(4)

描き込んだ部分のマスキングを外した状態。初期の段階に描いたロゴのマスキングも外したせいか、ずいぶん仕上がった印象。これで細かいハイライトを除いて、ボディはほぼ完成。

(5)

今度は描いたクルマにマスキングを施し(マスクをとる際に、色も一緒にはがれるのを防ぐために、粘着力のあるマスキングシートの使用は最小限のスペースに抑えてある)、背景に着手。

(6)

後回しにしておいたフロント左部分以外のタイヤなども含めて、背景各部を描き込んで完成! 随分端折りましたが、約2週間をたったの6枚に縮めてあるという事をお忘れなく……。

自動車アート=リアルイラストレーションの製作についてさらに詳しく知りたい方はココをクリック
制作現場にお邪魔しましたっ!

ホビダス限定商品第一弾
「スカイラインR32デジタルリトグラフ」は、
ホビダスダイレクトで、好評予約受付中!



Profile:渡邊 アキラ(Akira Watanabe)

【経歴】
1976年 東京造形大学・デザイン学科ビジュアルデザイン科入学
1980年 同校同学科卒業
1980年 (株)東京アドデザイナース入社
1985年 同社退社
以後フリーランスとして現在に至る

【所属団体】
JAAA(日本自動車作家協会)

【主な作品】
SEGA(ソニック ザ ヘッジホッグ)キャラクター
スクエア(バハムート ラグーン)キャラクター
U.S.フォード カレンダー/1984年度版
ドイツ・フォード カレンダー/1995年度版
ローバー・ジャパン カレンダー/1994〜1998年度版
タバスコ・パッケージ イラスト
雑誌/CAR&DRIVER・表紙イラスト 連載中
CD-ROM・作品集(The Face of CAR&DRIVER)
CD-ROM・作品集(Feal at Ease)
CD-ROM・作品集(渡邊アキラ イラストレーションズ)
Historic&Sports Car
【主なクライアント】
TOYOTA
HONDA
三菱自動車
ローバー・ジャパン
米国フォード、ドイツ・フォード
ダンロップ・タイヤ
ブリジストン・タイヤ
NTT
CANON販売
NEC
セガ・エンタープライゼス
スクエア
佐藤製薬
住友製薬
早川書房
ダイヤモンド出版
雑誌CAR&DRIVER 等