イラストレーター渡邊アキラさんのアトリエを訪ねて

精密な描き込みで表現されたリアリティ、のみならず独特の情感をも漂わせるイラストレーター渡邊アキラさんの作品の数々。それらは、一体どんな所で、どんな風にして生み出されているのでしょうか? 気になるアナタのために、渡邊さんのアトリエにお邪魔しましたっ!



自ら撮影した資料写真をもとに描かれていくリアルイラストレーション。「“写実”っていう意識は、実はあまりないんですよ。だから、モチーフやスタイルに特にこだわりはないんです。ただ、カッコイイと思えるクルマを、カッコヨク描きたい、それだけですね」。

 渡邊アキラさんのアトリエは、エアブラシや筆など手作業で製作を進めるコーナーと、資料をスキャニングしたり、デジタル作品を製作する時に使うPC製作のコーナー、大きく2つの作業スペースが設けられています。
 ゆったりした室内の他のスペースには、趣味のギターがスタンドに立てかけられていたり(ちなみに流れていた音楽は、ギター系プログレッシブ・ロック!)、壁にはお気に入りのクルマの写真、来客と一緒にくつろぐカウンタ−などもしつらえられていて、非常に整理されている印象。
 細かい作業の連続だけに、静かな中で製作を進めるのだろうと思っていましたが、実際には音楽をかけたりTVをつけていたりと、くつろいぎながら進めているそうです。
 早速製作の手順について、教えてもらいました。
「まず、自分で撮影した資料写真を、スキャニングして見やすく拡大します。その後雲形定規などを使って線画でアウトラインをとっていって、それから色つけを始めます。道具はエアブラシと筆が中心ですが、色鉛筆やクレヨンなんかも使いますね。でも、一番よく使う画材は?と聞かれたら、迷わずティッシュ!と答えますね(笑)。ホントですよ。トレースダウンの時やエアブラシのメンテナンスの時など必要不可欠ですし。エアブラシは、描く場所にあわせてまずマスキングをしておいて、部分ごとに描いていきます」。
 渡邊さんは、ペン画や水彩も手がけるため、アトリエには、実に多彩な道具・画材が用意されていました。


たくさんの絵の具

想像通りさまざまな色と種類の絵の具が取り揃えられていました。しかし、クルマをチーフとする事の多い渡邊さん、絵の具もさりげなくツールボックスに収納しているあたり……。

エアブラシ



使用頻度の高いツールはやはりエアブラシ。調子の善し悪しもあるそうで、数種類を使い分けているそうです。


こうやって描くんです

「描く部分は、非常に細かい事も多いので、それ以外の場所はマスキングしてブラシを吹きます。微細な部分を吹く時には(手元がブレないように)、“心臓が止まってほしい”と思う事もありますよ(笑)」。

メンテナンスは?


「詰まったりすることもあるので、こうやってメンテナンスするんですよ。色を変える時には、クリーナーを使います」。


筆で直線を書くときは……

「こうやって、定規をあてながら“溝引き”します。」

PCも使います

PCで作品を仕上げることも……。

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