夏色の北海道に集う旧車とフェラーリ

 初夏の北海道を舞台に2日間で500kmを走破するラリー形式のツーリングマラソン“トロフェオタッツィオヌヴォラーリ”。第5回目を数える今年は7月7日夜のウェルカムパーティに続き8〜9日の日程で開催された。

 参加車両はフェラーリクラス、クラシックカーAクラス、クラシックカーBクラス、クラシックカーCクラスの4種に分けられ、イタリア本国で行われているヒストリックカー・イベントの“グラン・プレミオ・ヌヴォラーリ”の規定に準じ、与えられた区間をどれだけ設定タイムに近い時間で走りきるかを競うことになる。しかし今年は、遠方からのエントラントや参加台数への配慮から、チェックポイントの数を減らし、北海道の景色を楽しみながらツーリングできるスタイルを採用していた。

スタート地点となった函館ベイエリア、金森倉庫に続々と集まるエントラントたち。今回は4クラス29台がエントリー。


スタートは歴史の香り漂う港町「函館」

 スタート地点となったのは函館の観光名所のひとつ、レンガ倉庫群の連なるベイエリア。フェラーリクラスはF40、F355、575M、360チャレンジストラダーレ、モデナスパイダー、F430など10台がエントリー、2台が揃ったF430の内1台は、弊社代表・笹本/スクーデリア編集長・上野のペアだ。

 クラシックカーAクラスは1970〜1985年に生産された車輌たち。BMW M1、ポルシェ911、メルセデスベンツ280SLなど8台が参加。シンガーのマリーンもフィアット・ピニンファリーナ2000スパイダーでエントリーした。Bクラスは1960〜1969年生産の車両で、フィアット・アバルト850TCコルサ、MG-Bなど3台が参加。Cクラスは戦前から1959年までのクルマたちで、1927年のロールスロイス・ファントム1オープントゥァラーから1959年のオースチンヒーレースプライトMk-1まで8台がエントリーした。

エントラントは主催者から配布されるコマ図の記されたルートブックを見ながら走る。ドライバーとナビの協力が欠かせない。

1954年DBパナールCI Tankでエントリーしたのは、ホビダスに出店しているミニ丸山の丸山さん。2日目はビニールで雨対策を強いられた。

シンガーのマリーンもフィアットPF2000スパイダーで参加。ウェルカムパーティーでは歌声も披露しエントラントを沸かせた。


雄大な自然の中ワインディングやシーサイドを駆ける

 1日目のルートは函館ベイエリアをスタートして、戸井〜恵山〜椴法華〜鹿部〜砂原〜森〜厚沢部〜大野を抜け、大沼公園のプリンスホテルへゴールする265.3km。

 2日目は大沼をスタートし、森〜八雲〜熊石〜乙部〜江差〜上ノ国〜木古内〜上磯と巡り、この春オープンした函館の新名所“クラシックカー・ミュージアム函館”へゴールする248.2kmのルートだ。

 一見結構な走行距離になるが、函館の市街地を抜けてしまえば、後は交通量や信号も少ないワインディングロードやシーサイドラインが主体なので、設定時間という縛りこそあるものの、峠道でスポーツドライブを楽しんだり、雄大な景色を満喫したりと、思い思いのスタイルで走ることができるのがうれしい。

トロフェオタッツィオヌヴォラーリの主催者、加藤さんは、1947年フィアット・エルミーニ1100SSでエントリー。

1日目の昼食会場となった鹿部ロイヤルホテルのパーキングに集まった参加車両。BMW M1とポルシェ911の姿も見られた。


天気にたたられた2日間だったけれど……

 今回のイベントは1日目は曇り、2日目は曇り時々雨、ゴール時には強い降りと、悪天候にたたられてしまったのがなんとも残念だった。

 実は、私は北海道内で観光関連やドライブガイドの撮影/取材も行っているのだが、今回のルートはスポーツドライブが楽しめるだけでなく、天気がよければ北海道ならではの雄大な景色や、美しい海岸線、絶景とも言える眺望が味わえる、観光という視点からも魅力に溢れた、実に良く考えられたコース設定だったのだ。

 本州からの参加者に北海道を楽しんでもらおう……という主催者側の配慮を悪天候が台無しにしてしまった感じで、北海道道民のひとりとして、ちと口惜しい気がしてしまった。

 来年また、北の大地に多くのクルマが集い、晴天の下で楽しい2日間を過ごして欲しいと思う。

2日目のスタートは函館大沼プリンスホテルから。朝の空気に快音を響かせていた。

弊社代表・笹本/スクーデリア編集長・上野ペアは、コーンズから借りたF430でエントリー。


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