旧き良き港町の風情を残す横浜赤レンガ倉庫前に往年のスポーツカーが集結
赤レンガ倉庫前広場に集結したポルシェ356たち。アンティークでオシャレなムードが、横浜の港と青空によく似合っている。
肌に突き刺さるような強い陽射しが照り続けた10月1日の土曜日、日本を代表するポルシェのオーナーズ・クラブ“ポルシェ356クラブ・オブ・ジャパン”がクラブ創立30周年を記念して『30th Anniversary 356 Holiday』を開催した。会場となったのは旧き良き港町の風情をいまでも残す横浜の赤レンガ倉庫前の広場。朝早くからクラブ・メンバーが所有する356プリA、A、B、C、そして911など図鑑から飛び出てきたような珠玉のポルシェが次々に会場へと駆けつけ、ギャラリーの数がピークに達する正午には60台余りのクルマが綺麗に広場へと陳列することとなった。
休日になれば絶好の観光スポットとなる横浜の赤レンガ広場に、突如として出現したポルシェの一群。広場に並べられた1台1台のポルシェがギャラリーを圧倒するほどに、丁寧に整備され、美しい輝きを放っている。当然ながらギャラリーは今から数十年も前に誕生したスポーツカーとの対面に興奮を隠せない様子で、自前の携帯電話で写真を撮ったり、オーナーに話し掛けたりと、クラブ・メンバーのみならずギャラリーも思い思いにクラシック・ポルシェとの対面を楽しんでいるようであった。
日本を代表する老舗クラブ
横浜赤レンガ倉庫を出たクラブ・メンバーたちは、一路、御殿場の“帝人富士教育研究所”へと移動。そこでクラブ総会が待っている。
さて、“ポルシェ356クラブ・オブ・ジャパン”といえば日本でも老舗の自動車クラブ。その創立は1976年と非常に古く、現在は会員数も130人以上となっている。活動内容としては今回行われた『356 Holiday』の他にも、支部単位のツーリング・イベント、さらにはサーキット・イベントの“ポルシェ356カップ”など年間を通して7〜10回のイベントが行われているのだ。また日本のみならずワールドワイドな活動も行っており、ポルシェAGの公認クラブに認定されているだけでなく、世界各国のポルシェ・クラブと積極的な親交を図っている。
今回の『30th Anniversary 356 Holiday』では、午後3時に横浜赤レンガ倉庫前でのコンクール・デレガンスを無事終了し、クラブ・メンバーは愛車と共にクラブ総会の会場および宿泊先となる御殿場の“帝人富士教育研究所”へと移動。そしてクラブ総会を終えた後は、太平洋クラブにてパーティーおよび赤レンガ倉庫前で行われたコンクール・デレガンスの表彰式を行うこととなった。

クラブ総会(写真左)と、コンクール表彰式(写真右)の模様。
コンクール・デレガンス受賞車
第1位 奥村 博 1964年式356 carrera 2
イベント当日の朝にレストアが仕上がったという奥村さんのカレラ2。なんとレストアに8年もの歳月を掛けて完成させた思い入れのある1台だそうだ。
第2位 茅根利夫 1959年式356Aクーペ
こちらもイベント当日の朝にレストアが仕上がったという茅根さんの356A。茅根さんは356でも特にAのボディがお好きなようで、一生乗り続けると断言してくれた。
第3位 三ツ川卓生 1961年式356Bロードスター
大阪から参加の三ツ川さんの356Bロードスターは珍しいセンターロック・ホイールを履く個体。カラーも大変珍しいフィヨルド・グリーンという当時の純正色となっている。
二日目はいよいよタイムラリーを開催
帝人富士教育研究所敷地内の芝生の上にずらりと並んだポルシェ356。天候にも恵まれ、晴天に美しいボディが映える。
メンバーにとって愛車との至福の時間となった2日にわたる30周年記念イベントは終了。次回の356ホリデーは2年後の開催予定だ。
さて明けて翌日の10月2日は朝8時30分よりタイムラリーを開催。帝人富士教育研究所から白糸の滝へと向かい、有料道路のエバーグリーンを経て、再び帝人富士教育研究所に戻るという約76kmのコースとなっていた。もちろん全ての参加車は丁寧に整備されているだけあり快調そのもの。心地良いエグゾーストノートを街道に響かせながら、富士の自然の中を疾走していた。こうして、2時間30分ほどのタイムラリーは、1台の脱落車もなく無事終了。その後は車両を帝人富士教育研究所敷地内の芝生に持ち込んでガーデン・ピクニックが行われ、解散までのひと時を思い思いに楽しむこととなった。
芝生の緑に上げられたクルマたちは、太陽光の助けも借りて非常に美しく輝き、見る者を感動させる程の美しい情景を作り出す。その情景を眺めながら昼食をとるメンバーの顔は自然と笑顔になり、愛車との至福の時間に大変満足している様子であった。
こうして、2日間にわたる『30th Anniversary 356 Holiday』は晴天にも恵まれ、無事閉幕。クラブ・メンバーも思いっきり楽しめた様子であった。次回の“356 Holiday”は2年後。再びこのイベントが多くのクラブ・メンバーとギャラリーで賑うことを期待したい。
ポルシェ356クラブ オブ ジャパン事務局
TEL:03-5723-6033
FAX:03-5723-6037
●本文:カー・マガジン編集部 エンガク
タイムラリー結果発表
第1位 スコア104 1963年式356Bスーパー90カブリオレ 宇井/宇井
第2位 スコア103 1964年式356Cカブリオレ 角田/角田
第3位 スコア103 1967年式911Sタルガ 小林/宇井
第4位 スコア102 1961年式356Bロードスター 三ッ川/三ッ川
第5位 スコア102 1963年式356Cカブリオレ 岡本
第6位 スコア101 1962年式356Bクーペ 丹羽/吉田
第7位 スコア101 1963年式356Bカブリオレ 城重/城重
第8位 スコア101 1963年式356Bロードスター 森/M.Menner
第9位 スコア101 1964年式356SCクーペ 中村/中村
第10位 スコア101 1964年式356SCクーペ 奥村/奥村子
第11位 スコア101 1973年式911RS 石澤/石澤
第12位 スコア100 1953年式356クーペ 近藤/佐藤
第13位 スコア100 1956年式356Aクーペ 宮崎宮崎
第14位 スコア100 1964年式356carrera2 吉田/吉田
第15位 スコア99 1958年式356Aスピードスター 岡部/岡部
第16位 スコア99 1961年式356Bクーペ 城/城
第17位 スコア99 1964年式356SCクーペ 笠井/笠井
第18位 スコア99 1973年式911RS 柳
第19位 スコア98 1968年式911S 勝見
第20位 スコア97 1961年式356Bカブリオレ 深水
第21位 スコア97 1964年式carrera2000GS 荒木/荒木
第22位 スコア96 1958年式356クーペ 吉留/吉留
第23位 スコア96 1964年式356Cクーペ 絵面/佐藤
第24位 スコア95 1955年式356スピードスター M.ファルケングレン/A.ファルケングレン
第25位 スコア95 1964年式356Cクーペ 鈴木
第26位 スコア95 1964年式356SCクーペ 長谷川/長谷川
第26位 スコア95 1964年式356SCクーペ 越智/越智
第28位 スコア94 1960年式356Bロードスター 市川/石井
第29位 スコア93 1953年式356preAクーペ 鈴木
第30位 スコア93 1963年式356B-S90クーペ 橋口/橋口
第31位 スコア89 1954年式356preAクーペ 隅田/隅田
第32位 スコア89 1954年式356B T5 及川/松村
第33位 スコア89 2005年式911カレラS 笹本/笹本
第34位 スコア88 1956年式356Aクーペ 中村/中村
第35位 スコア87 1953年式356Aクーペ 西野
第36位 スコア87 1964年式356Cクーペ 清水/清水
第37位 スコア85 1956年式356Aスピードスター 斉藤/斉藤
第38位 スコア85 1955年式356 スピードスター 春日/春日/
第39位 スコア85 1964年式356SCクーペ 小森/小森
第40位 スコア84 1956年式356Aカブリオレ 龍拳
第41位 スコア84 1969年式911Sクーペ 溝部/溝部
第42位 スコア83 1962年式356Bクーペ 小沢/市村
第43位 スコア83 1964年式356Cクーペ 黒田/黒田
第44位 スコア80 1989年式911ターボ 藤田/藤田
第45位 スコア78 1956年式356Aカブリオレ 相馬/E.Cherneff
第46位 スコア78 1960年式356B T5ロードスター 尾崎/三宅
第47位 スコア76 1964年式356SCクーペ 小田/小田
第48位 スコア73 1957年式356Aスピードスター 上島/上島
第49位 スコア72 1957年式356Aスピードスター 尾崎/尾崎
第50位 スコア69 1964年式356Cクーペ 青山/青山
第51位 スコア64 1959年式356Aクーペ 茅根
第51位 スコア64 1959年式356Aクーペ 武藤/岡
第53位 スコア56 1958年式356スピードスター 柳/柳
第54位 スコア54 1971年式914/6 前川
第55位 スコア53 1967年式912タルガ 三浦
第56位 スコア52 1964年式356Cクーペ 金
コンクールデレガンス
第1位 奥村 博 1964年式356carrera2
第2位 茅根利夫 1959年式356Aクーペ
第3位 三ツ川卓生 1961年式356ロードスター
錆錆賞 笠井孝行 1964年式356SCクーペ
オリジナル賞 笠井幹継 1954年式356preAクーペ
ノンオリジナル賞 佐藤正敏 1955年式356preAクーペ
熱血青年賞 中村直正 1964年式356SCクーペ
遠方賞 橋口英二 1963年式356Bスーパー90
努力賞 春日雅子 (積載車自走)
残念賞 龍拳 1956年式356カブリオレ
スペシャル
柳 幹二 新車から73RSワンオーナー
勝又 健 多走行(年間2万キロ)
人気投票
第1位 鈴木利行 第2位 岡部政夫 第3位 武藤英樹



















